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転校生
官能リレー小説 - 学園物

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転校生 19

「じゃあ、ティナさん」
「歓迎会つまらなかったでしょ。お肉食べに行きましょ」
僕は彼女と理事長室を出ると、校舎から駐車場に行って秘書が運転するクライスラー300で学校を出た。
「アメ車ですね」
「ドイツ車は好きじゃないのよ。昔はカマロに乗ってたの」
落ち着いた国産の高級車やエコカーを選ばない所が型破りな彼女らしい。胸が大きくなりすぎたせいか自分で運転しないのに僕は安心した。
「夕食ですか?」
「そうよ、いい和牛のステーキのお店があるの」
「じゃあ、七海さんに食事はいいって連絡しないと」
 僕がメールで七海さんに連絡を取りおわった頃には、もう車は店の前に着いていた。
 ティナ先生と僕は、半分個室のような場所に通された。

 「たっくんは、何で、この学校に来たの?」
 宮田先生に聞かれて答えられなかった質問。当たり障りのないことは、面接で言っているから、当然ティナ先生も目を通しているだろう。
 「たっくんが、ここに来た目的にそえるように、私たちも支えていきたいと思う。目的が、たとえセックスであっても、別に、隠さなくていいよ」
セックスという単語を堂々と口にする所がティナ先生らしい。僕がいかにもなプレイボーイだったり、モテすぎて女子たちがほっておかないような存在なら秩序を乱すとして警戒されてただろう。
「いつかは婚活して、結婚できたら…無理でも、女性と仲良くする方法を探るには…共学よりも本音で生きてる女子校の方がいいかなって思いました。それに、母の出身校だし」
「うふふ、確かに将来ママの事業を手伝うには女性心理を少しは理解しないといけないわね」
「ティナさんはやっぱり生徒の英語力を上げたり、学校の国際化を期待されて理事長に?」
「実は違うのよ。外人だから理事になりやすいからやってたけど、保守的な所だし推薦されると思わなかったわ。でも、格差や犯罪が多いアメリカ社会を知ってるからこそ、自由な校風を維持しつつ学校のブランドイメージを守れるって言われたの」
「しがらみのない人のほうがいろいろやりやすいんですよ、この国は」
「でも、お嬢様学校だから厳しくするつもりはないの。カスタマー・イズ・キングよ。その代わり、ちゃんとお金を払えなかったりモラルがない子は公立にでも行ってもらうわ」
「そこは厳しいんですね」
「サービスにはコストは掛かるの。だから、スポーツができるからといって特待生とかは認めないわ。後、暴力とドラッグとコミュニストは断固追放します」
日本で堂々と口にできる教育者は少ないけど、社会問題が多いアメリカで育った彼女だからこそ、日本人が善意で甘くして後で痛い目を見るような事態を回避する術を知っている。
「僕がママのコネで入ったのはいいの?」
「何の問題もないわ。向こうの大学でも一族に出身者がいると加算されるの。それに、たっくんはいい子だわ」
「さっきセックスって言ったけど、生徒と先生の両方が視野に入ってるのかな?」
「もちろん、双方の合意があれば問題無いわ。妊娠対策の最終手段も用意してあるけど、ちゃんと気をつけてね。ママを悲しませちゃダメよ」
「分かりました」
要するに、これまでどおりの学園生活が送れるようだ。
ご飯を食べたあと、
「今日は私の家に泊まりなさい。」
「え!!」
「学校と寮の方にはさっき私が連絡しておいたわ。」
「で、でも」
「小さいころは私によくこうやって抱きついて甘えてくれたじゃない。それとも、宮田先生や野際先生は抱いても私は抱けないの?」
ティナは席を立ち僕の隣に来て、両手で僕の顔を抱き寄せ自分の巨乳に押し付ける。

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