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転校生
官能リレー小説 - 学園物

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転校生 18

新入生歓迎会も順調に終わりに近づいてきたころ、宮田先生が
「今日の夜、理事長があなたに挨拶しに来てほしいってるから職員室に来て。職員室に来たら私が理事長室に案内するから。」
「え?理事長さんに挨拶ですか?どんな人ですか?」
「日本語を話せるアメリカ人の若い女性よ。」
「えーと、金髪かな」
「ええ、ブロンドよ。目も青いって聞いたわ」
「やっぱり、お嬢様学校という古臭い組織を進学校とかに作り変えるのかな。やっぱり男子はいらないとか言い出すんじゃ…」
「契約の国の人だから、白紙撤回はないはずよ」
「でも、英語は苦手だから公用語にされると困るし。寮でも、僕だけ物置とかにされないかな。白人でもピューリタンとかは厳しいし」
「日本通でもあるし、かなりユニークな経歴の方よ。ハイスクールの頃はチアガールで、大学ではプーターズでバイトしてて、マッスルカーとハーレーを買うためにストリップ大会にも出た経験があるそうよ」
「優秀だけど、美しさにも自信があって、しかも大胆って…まず日本では考えられないキャラですね」
うわさに聞くハーフや帰国子女ですら、我の強さや空気を読まない異質な印象なのに、外国人というのはやはり抵抗がある。
でも、ビジネスライクでも寛大なら、今までどおり唯一の男子としてお客様扱いでいられそうだ。少なくとも、現場の先生には味方がいるし、寮でも七海さんが味方だ。
その夜、2人きりの職員室で宮田先生に口にキスをされたあと、一緒に理事長室に行く。
「歓迎会は楽しかった?」
「はい。まあ。」
理事長室の前に着くと、理事長の秘書かSPの女の人が立っていた。
「上田達也君をお連れしました。」
「どうぞ。理事長がお待ちしております。」
女の人がドアをノックしてから僕たちもその女の人の後ろからついていき中に入る。

「あなたたちは下がっていいわ。」
宮田先生とSPの人は軽くお辞儀をして部屋を出る。
(すごい美人だ。女子生徒たちとは格が違いすぎるぐらいに。)
「10年ぶりね。ママは元気?」
「え?10年ぶり?」
「そっか。たっくん覚えてないのね。まだ小さかったから。10年以上経ってるし」
「私たっくんのママと古くからのお友達なのよ。」

「土偶さんだ、思い出した」
「そのあだ名はやめて、たっくんと距離を感じるわ」
小さい頃は人見知りだったし、外人は宇宙人くらい異質で、何よりその大きすぎる胸やお尻もセクシーという意識を持たずに見た第一印象だった。
今も緑色のスーツのジャケットの下はブラウスは窮屈なのか白のキャミソールを着ていて胸元が開いており、日本人でもう少し派手だったらキャバ嬢に見えるところだ。
ただでさえ背が高いのにピンヒールだし、バレーボール並のバストも学校一のサイズだろう。
「だったら、クリスチナ先生」
「んもう、違うでしょ。クリスティナ」
理事長は僕の頬を両手で挟みながら注意する。英語は単語が覚えられないし、発音はもっと苦手だ。
「クリーブランド理事長」
「仕方ないわ、ティナでいいわ。たっくんだけは」

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