風紀委員Girls! 318
「ああそういえばよ、桜咲の女子が集団で歩いて行くの見たけどよ…それと何か関係あるんじゃね?」
「桜咲の女子が?…」
「ああ、青山静香もいたからよ…俺はてっきり俺ん家に用があるのかと思ったぜ…」
「静香さんたち桜咲の女子たちが、この辺りに来ているってことなのね?…」
「で、明日香、メールはなんだって?」
「うん、そのことだ…静香さんたちが数人でどこかに向かってるみたい」
「俺たちもいくか?」
「もちろん。滝谷くんがいると頼りになるよ」
「ま、私は別にいいけどな」
凛は腕組みして軽く微笑む。
「お前、全然変わらんな」
「ほほぅ、滝谷は何か変わったというのかね?」
「俺はだな…あの頃と違っていろんな経験をだな……ヒィ!!」
凜に突然片尻を掴まれ旬は奇声を上げてしまう。
「お前な、年上のユリナにちょっとばかし可愛いがられたからって、いい気になってんじゃ無いよ…滝谷旬のカノジョは天野舞…あの子を泣かすような事またしたら、アタシが黙っちゃいないからな…」
凜は旬の耳元でそう言うと、旬の尻肉をムンギュと握り締める。
「うおっ!?いてぇ、お前、なんで!」
「だから、わかっているか?」
「なんでお前が舞の…わ、わかったから、いい加減やめろ!!」
「ふむ、素直に最初からそう言えばいいんだぞ?」
…まったく何やってんだか。
目の前の2人を見ながら、明日香はため息を吐いた。
…旬も目撃した静香たち桜咲生徒会一行。
彼女たちは、徐々にあの『交渉』場所に向かっていた。
「こんな大勢で来ちゃって大丈夫かしら?」
椎奈が心配そうな声を上げる…
「あの文面には人数制限なんて無かったもの、どうせあっちだって2人じゃないでしょうし…」
静香は椎葉を落ち着かせようと、ゆっくりした口調で言う。
「なんだか緊張しちゃうな…黒獅子の男の子って、カッコイイ子多いんだもん〜」
佳奈がおどけて見せる…