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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 312

「まさか春日さんは…先輩みたいなことは…無いですよね?」
彩未は口籠りながらたどたどしく言った…

「ん?先輩って…?」
「だから春日さんの弟さん…春日粋さんのことです…」

「えっ?…君は粋のこと…知っているのか?」

「ええ、会ったことはあります…」
「そうだったんだ…」

純はハンドルを握りながら、言葉を続ける。
「弟は良くも悪くも一途でまっすぐな性格だった…それがあんなことを招いた原因だと思うと、少し辛いかな…」
「そうですか…桃子も似てると思います」

彩未は思い出していた。桃子と再会したときのことを。

誤解から菜々美と夏織につかまり、大木に縛り付けられた自分を、桃子が泣きながら紐を解こうとしてくれたこと…

思い出すだけで胸が詰まった…
なんで黒獅子に襲われた時、一人で逃げたりしたんだ…と後悔してもしきれなかった…
何か自分にできることは…?

「大丈夫ですか?…」
横の春日が心配気に声を掛けてくれる…

「はい…すみませんが、再開発地域に回っていただけませんか?…」
彩未は逃げた2人の手掛かりを探す為、もう一度あの現場に行こうと思った。

「ああ、そうしようか…僕もちょっと引っかかるところがあるしね…」
「お願いします」
純と彩未は、再開発地域へと向かったのだった。


…再開発地域に向かっていたのは、彼ら以外にも…

「どうも初めまして。清美風紀委員、石川夏織であります」
「ん?初めて、だったっけ?」
「あれ、私はこうして会話するのは初めてですけどねぇ」

夏織は美咲たちに内緒で、独自にノブアキのもとへ話をしに行っていたのだ。

「そう?それはゴメン。で、また僕の素性を調べに来たって訳?…」
ノブアキはスワェトパンツのゴムの締め付けをポリッと掻いた。

「いえ、それも聞きたい所ではあるんですけど、今日は根来と雑賀の話しが聞きたくて…」
夏織はノブアキのスワェトパンツの膨らみを、思わず見てしまう。

「根来と雑賀?…」
ノブアキは眉をしかめ、意外そうな声を上げた。

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