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風紀委員Girls!
官能リレー小説 - 学園物

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風紀委員Girls! 172

「そう…そうだったの…」
何やってんだよ、私…

照れくさそうに笑ってそう言う旬の顔を、直視することができない。
あれ、視界が、ぼやけてきた…

「…っ、ぅぐ、うぅっ…」
「どうした?舞…」

涙が出てきた。
ダメだ、もう、いろんな意味で自分がダメすぎて…

「あ、ゴメン!、俺また変なこと言っちゃったかな?…!」
「ち、違うの…旬のせいなんかじゃない…ただ…自分が情けなくて……」

「おい!泣くなよ!俺、どうしたらいい?…」
オタオタする旬…
本当に女の子の扱い、知らないんだね…

「それじゃ…ギュッと…抱きしめて…」

「お、おう…」
そう言うと、旬は後ろから舞の身体をそっと抱きしめる。

「これで、いいか?」
「…」
大きかった。それに、温かかった。
こんなヤツが、野蛮で暴力的な不良の頭なわけがない。

「旬…」
ダメだ、まだ涙が止まらない。

「好きだ…よ…………舞…」
掠れた小さな声が耳元に届いた…

緊張しているのだろう…
旬のその声は…微かに振るえていた…

「…………私……も……私も……旬が好き………」
涙に詰まりながらも、やっと素直に自分の気持ちが言えた…

旬の心臓の鼓動が、舞の背中に伝わる。
抱きしめる腕の力が、少しだけ強まったような気がした。

「(…今なら、いい)」
舞のお尻に、何か硬いモノが当たっている。
旬の手が、意図的なのか無意識なのか舞の胸の辺りに伸びる。
「(旬も、男、なのね…)」

「は、ぁ、あぁ」
舞の身体も、温もりとは何か違う、熱を感じていた。

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