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SEX学院
官能リレー小説 - 学園物

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SEX学院 1

 ここSEX学院は、名前の通りSEXを専門とする唯一の学院であり、政府が国を担う次世代にSEX活動を広めるために設立した場所である。入学金や授業料、生活費は国が負担してくれる。ただし、入学条件が一つだけある。それは学力、運動神経、容姿でもなく人並以上の性欲である。
入学希望者は、入学時に性欲測定試験を受け、合格者のみがSEX学院の黒門をくぐることができる。
俺、葛葉一樹(かずらばいつき)はネットでこの学院のことを知り、友人とノリで受験した。そして、なぜか俺だけ合格してしまった。正直嬉しかったが、友人は落ちてしまったので俺は合格を辞退したいと試験監督の人に告げた。だが、断られた。試験監督員は募集要項の最後のページの"よくお読み下さい''と赤字で印字された部分を一樹に指し示す。一樹はそれを読んで愕然とした。

"合格者は如何なる事由においても合格を辞退することはできません"
その一文を見て一樹はやってしまったことに気付いた。つまり、一樹は卒業するまでの3年間をSEX学院で過ごさねばならないのだ。
(どうして俺だけが合格するんだ…。凡人な俺が...)

入学金や授業料など恵まれている学院に一樹が前向きになれないのにはある理由があった。それは去年受験した先輩から聞いたある噂だ。

SEX学院に巣食う7人の魔女。先輩も詳しい話は知らないらしいが、魔女に関わったものは必ず不幸に陥るという。そんな漫画みたいなことがあるものかと一樹も受験前は笑っていた。だが、一樹は入学試験の合格判定前に見てはいけないものを見てしまった。それは掲示板の1枚の貼り紙だった。
"新入生の諸君    魔女に関わるべからず"


 魔女…
 魔女といっても、黒い服を着ていたり、ほうきを持っていたりするのだろうか?それはあまりに目立ちすぎるような気がする。
 普通の女子と何ら変わらない見かけでクラスに紛れ込んでいるのだろうか?
 だとしたら、どうやって、見分けたらいい??
ふとそんなことを考えながらこれからお世話になる学舎をぼーっと眺めていると不意に後ろから声を掛けられた。
「ねぇ、こんな場所で何してるの?新入生君」
一樹が後ろを振り返ると、そこには綺麗な黒髪をした学院の女生徒が立っていた。
「私、ここの2年の榊唯(さかきゆい)。よろしくね。それで君は?」
「...あっ、お、俺、今日ここに入学した...か、葛葉一樹でふっ」
一樹は緊張のあまり噛んでしまう。そして、そんな一樹を見て唯は思わず吹き出す。
「あははっ。...でふって...ははっ...君すごく面白い子だね」
一樹は赤面する。

(あぁ〜っ。...なんか今日ダリィなぁ〜。...あっ......なぁ、あれって魔女の......)
一樹が唯に大笑いされていると近くを通りがかった生徒の"魔女"というワードが一樹の耳に響いた。
(今、魔女って言ってたか?...いや、美女の間違いだよな?)

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