君の人生、変えてあげる。 463
陽菜さんは一呼吸おいて言う。
「だから、続けてください」
その言葉に、僕はさらに陽菜さんの中へと進む。
もうこれで行き止まりかな、というくらい奥まで進む。
「あぁ、あ、拓真さん…」
「どうですか、陽菜さん」
「幸せです。拓真さんに、愛されてるって感じがして」
そこから僕は腰を前後に動かしていった。
今日何度目か、という状況だがそれでも疲れているような感覚は全くなかった。
「拓真さん、拓真さん…ほんとに、つながってる感じです…」
「陽菜さん、ほんとに、逢えてよかったです」
陽菜さんの表情から苦悶や痛みを訴えるようなところがなくなったので、僕は腰を動かすピッチを早めた。
「あっ!拓真さん!」
「ここからが本番ですよ、陽菜さん」
「あっ、あっ、あっ…気持ち、いい…これ、なんか、変です、っ」
「なんか、か、体が浮かぶような感じ…」
「まだまだ続きますよ」
「ああっ、ああっ、これが、イク、ってことなのかなぁ…」
僕の方は、その言葉からもさらに数分、続いていく。
「こんなの、はじめてぇ、何回も、イッてるのかなぁ…」
陽菜さんは完全に蕩け切ったような声をあげ、視点の定まっていないような顔で僕を見上げる。
僕はひたすら陽菜さんの中に、自らを送り込み続けた。
「あっ、あっ、あっ!!!…ホントに、ダメ、なんか来ちゃうぅ…」
ヒクヒクと全身を痙攣させながら、陽菜さんは気を失ってしまう。
僕が限界に達したのは、そのすぐ後だった。