国民の性義務 6
そんな中、少女達の群れで1人の少女が密かに再び脱走と反旗を翻そうとしていた。
名は、なるき。
満15歳の少女で胸は人並みにある少々男勝りがある美少女だ。
「んもぅ〜。マジありえないし!本当なら今頃は女子高校生で楽しい日々を送っていたはずが!
あんな法律を作るから!いい迷惑だっつーの!」
ガサガサっ、ガサッ。
「やばっ!来たし!逃げよっ!」
茂みに逃げる、なるきだが目先に奇妙な建物を発見する。
しかし建物は性教育指導センター以外の建物は無いはず、とすると考えられるのは
その関連の建物に違いないと確信して中にはいると、目の前から
1人の少女が全力で泣きながら走ってきた。
彼女の名は、せいら。
フタナリの改造を施される寸前で脱走したらい。
「うぁぁぁぁぁん!!助けてー!!」
「うわっ!なになに!?どうなってるの!」
彼女せいらの後ろからは手術服を着た職員達が数人で
此方に向かってきた。
ただならぬ状況に茫然になる。
なるきは思った。やはりこの場所には何か裏がある、でも1人で行くのも危険すぎる。
ならば一度、退散して彼女の状況を理解してからでも遅くないと。
決心したなるきは少女の手を繋ぎ走り出した。
「おっと!そこまでだ!おまえら!」
「もう逃げられないぞ!なるき、せいら!」
「なっ・・・なぜ私達の名前を知ってるの?」
なるきは少女の手を強く握り締めて震える身体を紛らわす。
「そりゃー違反者だからなぁ。覚悟しろよ!せいら、手術中の脱走した罪は重いぞ!」
また、せいらもなるきに握り締めてた手がガクガクと震える。
もう、駄目なのかと2人の少女は息を飲み込んだ。
その時だった。
「「ガシャーン!!!」」
なるき達の頭上から黒く輝く髪と共に美少女が降って舞い降りた。
「そこをどかへんと怪我するで!!」