国民の性義務 7
「キサマ、じゅんだな。何のマネだ。」
刀を突きつけられた職員が問う。
「その言葉そのまま返すわ!」
((ええかっ、うちが「走れ!」言うたら2人とも入り口まで全力で行くんやで。ええな。ほな、いくで、))
……3、2、1、、「「走れー!」」
合図と同時に三人は全力で走り出した。
そして、脱出に成功した三人は互いに名前と各々の過去を語り合い、意気投合して本格的に性教育指導センターからの脱出を決意する。
が、しかしこの場所は集団的レイプ権の行使でレイプ地帯にかしている。
三人は脱出に成功するのか。
第二章 完
最終章 果たすべき義務と使命と…。
「おーい!!いたぞ!こっちだー!」
様々な場所で野獣のオスが発情したように叫びあう。
三人は必死に逃げていた。
しかし出口が見あたらない、どこを探しても巨大な壁で塞がれている。
そんな時、上空からヘリコプターが飛んできた。
するとホースを吊して紫の煙を散布させた。
甘くフルーツようないい香りが漂う。
「あかん!口を塞ぎや!媚薬やわ!これはマズいで!」
三人は必死に匂いを嗅ぐまいと逃げていたが
そこに三人のスーツ姿の男が現れた。
「オマエら、いい度胸だな。あまり手間を取らせるな。素直に義務を果たせば何の問題もない。今から心を入れ替えるなら先程の罰はながしてやる。」
「イヤだ!私たち女は子を産むだけの機械じゃない!意志があって生きてる!」
「せやで!だから、好きんなって女性をアタシらを大切にしてくれる男の人の子を産みたいんや!」
「そうよ!だからこんな義務は馬鹿げてるわ!今すぐにでもヤメて私たちを解放して!」
「ふっ、笑わせるな。ならば同じように問おう。男だって同じだ、皆、国を守るために必死になって兵役を頑張ってる。女が味わう出産と同等に等しいくらいの地獄のような日々を送っているんだ。そんな中で女は結婚もせずに子孫も残さず自由気ままに生きている。この平和な生活が出来るのは男が必死に頑張っているからだ。彼らとてオマエらと同じ気持ちだろう。それでも男は逃げずに怖くても我慢している何故だかわかるか?」
「そんなん、男だからやろ!ただエッチがしたいだけのことやないか!」
その言葉を聞いたスーツ姿の男は彼女の顔に平手打ちをした。
「ちがう!!………何故ならば、何故ならば同じ国民の無力でも互いが手を取り助け合い支え合う、そして女性にしかない美しい気持ちの心と男を陰で支えてくれる優しい愛情を守り、それを後世に残して紡いでいき争いのない平和な日々を掴むためだ!」
ぽろっ、ぽろっ、ぽろっ、ぽろっ、ぽろっ、…。
三人の少女は涙を流していた。
それは互いに言い分は間違いではない。しかし今の時代の少子化は絶え間なく深刻化していた。
しかし人は1人では無力だ、男と女がいて子が生まれて男は妻子を守り育み女は優しい愛情で育む。
それがこの世界ではバランスがとある理由で崩れ落ちたのかもしれない。
そしてそれを立て直すために男女に相応の義務を課せた。