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秘密の出来事
官能リレー小説 - 学園物

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秘密の出来事 4

「そこの君、ちょっといいかな?」
彼はそう言って私に近づいてきます。私の身長は160cmくらいなので彼を見上げる形になります。
年齢は40代半ばくらいでしょうか?体格はがっちりしていて肩幅も広く胸板も厚いです。短く刈り込まれた髪に精悍な顔立ち、太い眉に鋭い眼光…。
この男性は先程の方とは違い、まるで野生の雄ライオンのような迫力があります。
「私ですか?」私が聞き返しますと彼は頷きました。
「今の走りを見ていたよ。なかなか良い走りをするじゃないか」
「まぁ、ありがとうございます」
私は戸惑いながらもそう答えます。初対面の方にいきなり褒められても正直どう受け止めればいいのかわかりません。
「どうだ?俺とも一緒に走らないか?」
彼はさらにそう言います。これなら話は早くて楽なのですが、この人までも獲物を狙うような笑みを浮かべ始めています。
明らかに男性が発する何かが変わっていくのがわかります。もしかしたら大峰さんはこの変化を取材するつもりで私に協力させたのかもしれません。
「えぇ、喜んで」
私は笑顔でそう答えました。
こうして私とこの方との並走が始まりました。しかし、やはり速く引き離されていくばかりです。
必死に食らいつこうとしますがまったく追いつきません。
息も絶え絶えになり、酸欠で頭がくらくらしてきます。それでも私は必死で走り続けました。
しかしついに限界が来てしまいました。足がもつれてしまい転んでしまったのです。
「大丈夫かい?立てるかい?」
別の見知らぬ男性が優しく手を差し伸べてくれました。その手を掴み立ち上がる私。
膝や肘、手の平などがヒリヒリしますが怪我はありません。少し擦りむいたようです。
私が誘った男性はというと、まるで私の存在を忘れているかのごとく、こちらを一瞥もせずに走り去っていきます。何かに取り憑かれているよう、いえ実際に取り憑かれているのかもしれません。
とにかくただならぬ雰囲気を感じました。私が誘った二人共が走っているうちにどんどん加速していったのです。
これはあの大峰さんが興味を持つようなネタかもしれません。私は確信しました。
さてと、もうひと頑張りしましょうか?次は誰に声をかけましょうか?そう考えていた時でした。後ろから声をかけられました。


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