先生教育委員会 50
そして……。
「せんせぇ〜っ……てば……さぁ」
背後から響く甘えるような。
おどけるような。
それでいて俺の背筋をゾクゾクと刺激する声が聞こえてくる。
生クリームまみれの長谷川。
そうだよ。
生クリーム以上に甘い声出してんだよな。
テーブルの上のケーキが。
長谷川と言う名のケーキがね。
つーか!!
もう復活か!?長谷川。
仰向けに寝ころんだまま顔を後ろに反らして、恨めしそうながらも誘うように挑発的な視線が向けられている。
メインディッシュを食べまくってすっかりメインディッシュのことを忘れてた……。
ヤバい……頭が回ってない……。
メンディッシュは我が生徒の身体で、長谷川ケーキは同じメインディッシュでも別の意味でメインディッシュで……でも結局食べてんなら同じメインディッシュじゃないか?
いや、もう難しいことを考えるのは止めだ。
河野を皆で味わおうじゃないか。
「あんッ……先生もっとぉ……」
「ん……ッ……」
河野の両サイドで、抜けていった指を惜しむ声が上がった。
だが気にしない。
「ちょッ、あああああッ! だめぇええ! これらめえええぇぇッ!」
身悶える河野を余所に河野の膝裏に腕を通して、そのまま掬い上げるように、繋がったまま立ち上がった。
「ふかぃぃッーーーッ! んあぁッ……んッ! 外ッ! あッく……見えちゃううぅんッ!」
視界が高くなった河野は、不安定なバランスを保とうと手探りに俺の首筋へ腕を回した。
そして、繋がりあった部分をしっかりと握り締めてくる。
無理もないか。
背面で駅弁スタイルだし。
「無理いいぃッ! イクッ、イクッ、イクッ、……――」
最奥を突く度に河野がイクイク言っている。
乳房を突き出し、俺の首筋へ絡め付けた腕に力を入れ、後頭部を俺の肩に乗せるくらい背筋を反らしている。
「ああぁぁぁッ、翔子……大洪水……」
「丸見え……たまらなくッなる、くらい……」
加茂も真田も、見せつけるように繋がるオトコとオンナから目が離せないらしい。
「イクうッ、イクうッ、イクうッ!」
相変わらずの河野はもう足先までピーンと身体を張り詰め、俺の鉄槌に何度も膣口を叩かれていた。
俺は向きを変え、今度は長谷川と明石に河野への体罰を見せ付ける。
体罰とはこういうものだ! と脅すように河野をガンガン突き上げてみせると、お二方は背筋を震わせて瞳を更に蕩けさせていく。
逆効果かよっ。
「イクッ! イクッ! あああッ……イクうううッ! イクのおぉぉぉおッ! イッーーーーーッ! ……ッ! ッッ!」
宣言した口は半開き。
もう身体の隅々まで痙攣を起こし、俺が支えなどお構いなしにガクガク震え上がっている。
歯の噛み合う音が聞こえたかと思えば、思い出したかのように痙攣を再開させて髪の端を躍動させた。
数秒後。
河野をゆっくりと床に下ろすとパソコンラックの椅子にどっかりと座る。
俗に言うフルチン状態で椅子に座ると……。
まぁ、何と言うか中々情けない格好だが。
「ふぅ―――っ」
深い息を吐き出す俺。
情けない格好なんか……構ってる場合じゃない。
さすがに腰が……楽じゃなくなってきた。
まぁ。
その甲斐はあってか。
床にヘタリ込んだ河野は虚ろになりながらも、夢見るような顔でピク……ピクッと不規則な痙攣を繰り返している。
「あれ? 先生休憩?」
俺の視界に割り込んできた真田は何故か不満げだ。
「もう腰がダメだ……ちょっと休ませてくれ……って、お前なぁ……」
真田の横から這い蹲ってきた加茂がムスコをツンツンつついてくる。
「ホント。お疲れ様……」
そう言った後先っぽに軽いキスをされ、ゾクゾクっと背中に何か張り抜けていった。
「折角だから、ケーキを食べて待ってましょうか。先生が元気になるように……」
「待ってましたぁ! 誕生日って言ったらケーキだよね!」
あの〜……俺の誕生日なんですが……。
意味深な微笑の加茂と違い、真田は目をキラキラさせながら、しかし立つのが面倒なのか這って長谷川の元へ飛んでいく。
「ちょ、ちょっと……そんなの……聞いてないしっ……ひゃッ……」
お構いなしに真田は長谷川の脇腹をかぷっ! とばかりに唇で啄み始める。
「ふふ……美味しそう……」
加茂は脚の間からへその辺りにアプローチし、チロリとクリームを舐め上げた。
「ひゃん! ちょっ、マジでッ、ダメんッ! ぁッ……」
な……何なんじゃこりゃ……。
長谷川の身体に群がってペロペロチュウチュウって……。