優等生と媚薬 1
遂に手に入れた…。
所持が発覚すれば間違いなく捕まるレベルの媚薬。
今はインターネットで何でも手に入る。いい時代だ。
俺には手に入れたい女がいる。藤堂カホ。俺の学校No.1の優等生であり、No.1の美女でもある。
そんな藤堂さん、いやカホちゃんは今お気に入りの本屋にいる。ここでいつも立ち読みしてから予備校に行くようだ。
あ、カホちゃんが本屋から出てくるみたいだ。
「カホちゃ…あ、藤堂さーん」
「あれ、こんなところで会うなんて偶然ね」
完全に予定通りだ。
「ここの本屋にはいつも帰りに寄ってるのよねー」
「そうなんだ、お、俺もよく寄るんだよ、ところでカホちゃん」
「何?」
計画を実行に移すときが来た。緊張で手が震える。
「俺ちょっとイメチェンしようと思って…香水買ったんだ!ちょっと匂いかいでみてよ」
「え?香水…?」
俺は返答を待たずにポケットから香水を取り出し、とっさにカホちゃんにシュッと吹き付けた。
「きゃっ!な、何するの?」
「どう?いい匂い?」
「え………う、うん」
カホちゃんが顔を赤らめた。成功だ…。
「いい匂いでしょ?もう一回嗅いでみてよ」
俺はもう一度香水を吹き付けた。
もう一度においを嗅がせる。
かほちゃんの顔が更に
赤くなっていく...
「どう?いい匂いかな...
あれ?かほちゃん顔が
赤いけどどうしたの? 」
「なんか……頭がぼうっとして……変な感じ……」
「そりゃ大変だ。風邪かも知れない」
俺はそんな白々しいことを言って、彼女を裏路地に連れ込む。
その時、胸や太ももも摩っているのだが、彼女は何も言わず、むしろ息を荒げた。