陣陽学園〜Fight School〜 71
「八霧小夜子と同じ日に『入所』した子が見つかったわ」
紀子の言葉に出流は眼を見開く。
「大方の予想通り・・・遊郭にいない、立ちんぼもしてないなら・・・あそこ・・・」
多分ここを良く知る彼女にはそれなりに予想があったのだろう。
「入所即、奥の院に連れていかれたみたいね」
ここ、陣陽学園西の丸風俗は外部は完全会員制。
立ちんぼ・・・即ち彼女達コールガールを抱くのですら外部からは敷居が高い。
外部の者が紀子達コールガールを抱くのは会員審査にお金を使いすぎて遊郭まで行けない者か相当な変わり者ぐらいである。
『真っ当に』会員となった者は遊郭に行く。
勿論遊郭もランクがピンキリではあるが、殆どの者を満足させる性の殿堂である。
そして更にVIP会員と学園の上層部のみが利用する場所が、通称『奥の院』と呼ばれる場所であるが、ここの情報は殆どと言っていい程出回らない。
性的には不向きでも労働向け、あるいは薬物実験等のモルモットとされる劣等生にまで、紀子は『草を植えてある』という。
少なくとも姉が再起不能や精神崩壊で病院を出られなくなったり、まさか逮捕や最悪死亡している訳ではない。
(流石にそうなれば身内に知らされるだろうが)
兎に角劣等科出入りの記録と目撃者、そして通常の劣等生管理記録から離れる痕跡が残っていた、というのだ。
しかし余計に手の届かない所へ、である。
こんな時に限って長屋の裏手がやかましい。
美智枝のコネで世話になる人物の武器工場から聞こえてくる、金属加工による文字通りの金切り音が苛立たしい。
そんな出流の様子に気付いた紀子がフワリと微笑む。
「貴方はあと1ヶ月で…ここを出る事を考えなさい…出た後でも何かあれば知らせる…。」
それが現実的だろう、居残り続ければ『洗脳』が進む。
食事や予防接種に含まれる薬物と併用した各種サブリミナル、担当医の話術や集団心理。
純華によれば普通で半年足らず、出流の様なカテゴリ特定コースだと半分以下の期間で完全に堕ちるらしい。
洗脳がなくとも一週間と持たず性的に異質な環境と馴染んでしまうケースもある。
何れにせよ学園側は直接的な強制をせず、洗脳により本人の希望という形に仕向けてOKさせてしまう。
出流もいつしか姉への憧れ抜きに女たる姿を求めて去勢、そして完全な性転換の意思を示してしまうのだろう。
最悪の場合はそうなる前に、同室隣室の仲間を置いて出流だけでも仮出所の届け出をせねばならない。
もう紀子の側で調査は進めているにせよ、出流としては一度その女生徒に直接会って話を聞きたい。
だが、その前にやることがある・・・
まるでその時を待っていたように、長屋の扉がガラガラと開く。
現れたのは妊婦妊婦妊婦・・・
子供を抱いたものもいる。
「さて、『報酬』貰っていいかしら?」
「ええ、勿論です」
紀子の言葉に出流はそう返し服を脱ぐ。
報酬・・・
それは勿論、身体で払えである。
出流の包茎ショタ◯ンに目を輝かせる妊婦達。
その瞳は、メスと言うより獲物を前にした肉食獣だ。
山吹組の例を出すまでに無く、劣等堕ち女子は全てと行っていいぐらい超肉食系女子だ。
妊婦であっても関係は無い。
特に普通サイズでも挿入するのは憚られる妊婦だけに、出流のこのサイズは気にせずガンガン腰振れるだけに全員の眼の色が違った。
「こんな子供オ◯ンポに発情しちゃってるわ・・・」
「アンタ、犬チ◯ポでも発情するじゃん」
「うちのベビちゃんもこんな可愛いオ◯ンポのままならいいのにー」
「アタシはそれじゃ駄目だな・・・デカ◯ンになって犯して貰わないとね」
好きな事を言いながら出流ににじり寄る妊婦達。
紀子もその輪に入り出流を押し倒す。
そして、出流の顔の上に跨ると、出流の両足を持ってグイッと開いた。
「じゃあ、みんなママのショタ◯ン性教育しちゃいましょう」
屈辱的なポーズだが、出流の竿はガチガチ。
もうこんな環境に慣れきったと言う事だ。
目の前に見える紀子の割れ目。
濃いヘア、黒ずんだ縁、輝くピアス、型崩れした花弁・・・
卑猥・・・
多くの男を咥え込んだ薄汚いマ◯コに、もう出流は嫌悪感を抱く事もなかった。
むしろ愛おしさすらある。
紀子の尻に手を添え、薄汚い割れ目に鼻を近づける。
妊婦だと言うのに発情したメスの臭いと獣臭さ。
菊門からはオスの精臭もする。
どんな相手でも股を開くビッチらしい臭いだった。