PiPi's World 投稿小説

陣陽学園〜Fight School〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 105
 107
の最後へ

陣陽学園〜Fight School〜 107

偶然にも黒髪お嬢に突っ込んだ順である。

パッと見た戦況で柳翔の圧倒的な不利。
格闘よりも白兵や長柄、さらにそれより飛び道具は強い、武術の世界における基本的な現実である。

その現実的な銃声が六発、秒間で現実を行使していた。

ただしうずくまっていたのは茶髪と蛇顔、利き手の指先と放り出された銃が血に染まっている。

その光景に再び一同が絶句していた。

凄腕スナイパーの援護射撃か?敵か味方かカウボーイか?

実際二人のガン使いは二発ずつの銃弾を受けていた。
一発目で利き手の親指、二発目は人差指と共に銃の引金まで撃ち折っていた。
あとの二発は指二本と銃を壊された拍子で明後日の方向に放たれた弾丸。

それが六発の内訳である。

いや誰が撃った?という問題、その正解は現に撃たれた二名の罵声が物語る。

「格闘家が銃とかおかしいだろコラー!」
「ゲヒヒ?卑怯だぞテメー?」

不意打ちに失敗した二人が苦し紛れで罵る通り、柳翔の手元には小型拳銃。
コルト・ムスタングと呼ばれるタイプのオートマチックだ。

「いえ私、許可取れちゃったんで、使ってますハイ。」

柳兄妹が学ぶサバット、軍隊格闘の一種としても注目される件で申請を出してみたら通っちゃったのである。
彼の実績から38口径6連発までの小型拳銃という審査結果(真麗亜は日頃の素行から却下されたが何故か文化包丁の常時携行が許可された)。

専業ガン使い程の自由度はなくとも、格闘白兵に飛び道具が加わるに越した事はない。
彼に限らず山吹組組員はそうした要領にた長けていた。

「まだやりますか?撃ち合いでも格闘でも、私の負ける要素はないのですが?」

紳士たる柳翔らしからぬ挑発的な物言い
、いや紳士だからこそレディを傷付ける狼藉者を許せないのだろう。
だが更にそうした彼の様な人種を嫌う男臭いや男衆が吠える。

「ほらどうだ!俺のケツを抉ってみたいだろ?来いよ優男!銃なんか捨てて!」
「銃なんか要らねえやぁ!サオもタマもケツも切り刻んでやる…野郎ブッ殺してやぁる!」

ホモ一号が半身でジャングルナイフを逆手に構え、ホモ二号はウージーピストルを放り棘コブラナイフを腰だめにする。
ホモ夫婦の飛び道具前否定。
しかし翔は彼等の目線と手つきから、ナイフのグリップが偽装銃の類と見抜く。
翔は迷うことなく残り二発で二人の見かけ倒しな腹筋を撃抜き黙らせた。

翔は踊る様なフットワークで間合いをつめながら、弾切れでスライドストップしたコルトのマガジンを交換する。


,
の最初へ
 105
 107
の最後へ

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す