陣陽学園〜Fight School〜 46
「さあ、『恒例』の身体検査よ!、脱いだ!、脱いだ!」
市花がそう言うと、椿は何の抵抗も無く制服を脱ぎ
捨てる。
「ふふふんっ・・・裸っていいの♪」
いい脱ぎっぷりで上機嫌。
どうやらすっかり露出の快楽に目覚めたようだが、特に珍しい性癖でもないので割とスルーなのはこの学園ならではである。
しかし、貞操帯の所で手が止まる。
鍵が無くとも、『約束』と言う鍵がそれを外せなくしている。
「おーおー、これはいいワン子ちゃんだ」
若本兄ぃが嫌味無しに褒める。
「だってぇ・・・ボク、ご主人のモノだもんっ・・・」
褒められて犬のように嬉しがる椿に、完全に女衆達の表情が強張る。
嫉妬と言うよりそれは殺意に近いと言っていい。
それを見ていた彦一がため息一つ。
高見沢賢治に目配せすると、彼も心得たとばかりに椿に近寄る。
そしていきなり、巨根をでろんと露出させた。
「なぁっ?!」
彼の行動に驚いて声を上げた出流だが、ツナ子に後ろから掴まれ口を塞がれる。
「その貞操帯を取ったら、これを好きなだけあげるよ」
爽やか笑顔でそう言う賢治。
「ああ・・・オチ○ポ・・・オチ○ポォ・・・」
その場にへたり込んだ椿の瞳が欲情に染まる。
「でもぉ・・・ご主人のぉ・・・ボク、ご主人のぉ・・・モノだからぁ・・・」
身体をくねらせ、自らの胸を掴んで身悶えするが必死に耐えようとしている。
すると、六郎、翔、KAZUMAが無言で椿に近寄り、めいめいのブツを出す。
「ああああああああぁぁぁぁぁぁ・・・」
跳んでしまいそうな表情で涎を垂らし、椿はジョロジョロと失禁までしてしまう。
モガモガと騒ぐ出流だが、意外にもツナ子は蛇のように絡まり逃れられない。
「チ○ポ欲しいって言えや!・・・楽になりてぇだろっ!!」
「いひぃややぁぁぁぁぁぁぁ!!!・・・・」
半狂乱になりながら頭を左右に振り抵抗する椿・・・
快楽に支配された彼女が、ただ『出流』の為に抵抗しているのだ。
淫らな汁も失禁並に噴きだすが、彼女はグチャグチャの表情になりながら抵抗すると、白目を剥いて仰向けに倒れた。
そこで、市花が大きくため息を吐いた。
「お嬢さん方・・・これで許してやってくれないか?」
若本兄ぃが綺麗なスキンヘッドを掻きながらそう言うと、賢治達はブツを仕舞う。
「仕方ないわね」
「サムライを見た・・・」
「一緒に乱交できなくてざんねーん!」
女衆の表情が緩む。
椿の事を認めたのだろう・・・
「いいねぇ・・・アタシ濡れたよ!・・・椿の漢っぷりに!」
純華もいつもの教卓の上で豪傑笑いした。
出流の方はと言うと、完全に脱力である。
「でもネ・・・ミンナの相手しないト、マタこうなっちゃうヨ」
ツナ子はそう出流の耳元で囁いて、ウルトラダイナマイトボイーンを押し付ける。
「・・・かんべんしてよぉ」
椿が必死に耐えた事にホッとしながらも、前途の多難さに頭を抱えたくなる出流であった。
それでも特にキ○ガイ…いや特に敵愾心一色だった鋭利が目元の冥き闇を晴らしてくれたのは救いである。
しかしドサクサ紛れにKAZUMAの逸物を喰わえ込んでいた肉食系小動物、吹雪幸乃の口元から滴る白濁。
抜け駆けおフェラで一発抜いた現場を目撃DQNするなり、鋭利はキチガ○リミッター解除で矛先を変えて暴れ出す。
小悪魔な男の娘と既知外ヤンデレ娘の間に立たされて、チンチン丸出しで逃げ惑うKAZUMAはさておこう。
「まぁ何ていうかるーくんらしい采配だね、この先どうなるか知ったこっちゃないけど。」
わざとらしい身振りで肩を竦めて皮肉る賢治の足元に、逮捕術の達人たる幸乃に拘束された鋭利が転がってきた。
少々理不尽な話かもしれないが実力がモノを言う学園、そして紺と黒の差である。
オッパイ丸出しでめくれ上がった上衣に両腕を絡め取られた上から手錠…逮捕術特有の技で拘束された鋭利が幸乃に喚き散らす。
「…このっ…泥棒猫がぁあああ…?」
「おかしいな、何を言ってるのかな、斬多川さん。」
芋虫の様に転がる鋭利を見下ろす幸乃が太腿のホルスターから小型リボルバーを抜くなり、実弾とプラスチック弾とさし替えていた。
出流は止めようとも思ったがイジメの類ではない、一応の手加減とケジメらしい空気を感じてそうはしなかった。
「竜崎くんに告白した訳でもないのに、身体で繋ぎ止めてる訳でもないのに、それって我が儘ですよ。」
「うるさい!うるさい!うるさ…いぁあっ?」
銃声一発ごとに幸乃のサイドに結った髪が揺れ、銃声一発ごとに鋭利の小さな悲鳴が掻き消される。