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望んだ世界
官能リレー小説 - 学園物

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望んだ世界 14

くっ、畜生、麻薬みたいなもんだな。あの香は。変な反動がきちまった・・。
俺は頭を横にブンブン振って、嫌な想念を追い出す。
何とか、宿題の問題を1問ずつ解いてゆく。
数学の荒木センセー、あんまし多くの宿題は出さねーからありがたいが・・・ふう。
何とか宿題終わった・・・あーっ!!!
俺があの香で幻覚症状食らったってことは、夕奈と和穂先生もやばいじゃねーか!!
慌てて俺は夕奈の携帯に電話した。
第一声『貴方と合体したい』発言とかだったらウケるよな。
でも逆に薬が抜けて、素面に戻り切った状態てのも怖いんだよな、冷静に考えると社会的にヤバい話だよな。

コール五回の後に繋がった。
様子見の為に俺は『もしもしぃ?』の後で間を開ける…カタコトと軽いノイズ、ちいと慌ただしい感じで夕奈が電話に出た。
「あ…ゴメンねぇお風呂上がりだったから。」
ざりざり、というノイズは、多分髪を拭いている効果音だろう。
親密な間にだけで許されるタイミング…コレこそ中学生ダイアリーの青臭い1ページ。
宿題や部活どうのと無難な会話に加え、それとなし探りを入れて見た。
ヘンな様子はない、ひと風呂浴びれば抜ける程度らしい…お香と薬の取説と見比べ一応安心した。
しかし付き合い続ける上での課題だな。
「時々…電話の向こうの賢くん、苦しんでたみたいだけど…10センチ定規そんな重要なの?」
教科書貰う時に付いて来た奴だろソレぇえええ!
20センチとは言わんから15センチ…いかん、クスリの心配してるうち、俺の方がナチュラルで自虐してたらしい。
素で『バカは嫌いよ別れましょ』とか洒落にならん。

「あ…えと…ゴメンなさい…年頃の男子と話す時『何センチ』『早い』『皮』の話題はよしなさいってママが言ってた…気を付けるね。」
うわー、いい子だなー、夕奈は素直だねー、理由聞かない辺り空気読めてるよ。
涙が出るぜ和穂先生、俺のビッグマグナムを誉め讃えた乱れっぷりは、オトナの女フィルターを通したアレかい?

いやいや、それよか中学生カップルらしき会話でラビュなフインキ作りだ。
せっかく電話出てくれたんだしさ。

「今日は・・・ごめんな。そして、ありがとう。変なやり方で抱いちまったけど・・・・そんな俺を受け入れてくれた夕奈、改めて言おう。お前の事が好きだ。付き合ってくれ。」

「うん・・・いいよ。実は私も、いずれ告白したかったんだけど勇気が足りなくて・・・・。」

「いいさ。今の夕奈は十分素敵だよ。」

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