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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 100

「ちょっと待って!!」
ぬえを追いかけ走っていると
「うわっ!!」
小さな女の子と勢い良くぶつかった
色白で細い、全体的にか弱く可憐な印象を受ける子だ
一つ気になる所はその服装だった
「なに見てやがる」
その少女から荒っぽい言葉が飛び出した
「あ…ごめんなさい」
ぶかぶかのガラシャツにズレたサングラスをつけた少女の姿に見入っていた才英が謝った
「ん?テメェは才英じゃねぇか」
「え?僕の事知ってるんですか」
僕って結構有名人なんだなぁと思っていると
「この姿じゃわからねぇか……俺だよ俺、刹那だよ!」

鈴木家の親類ならば、巨乳、巨根は当たり前なのだが、夜栄は男の時はそうだが、女の時は、小さくは無いが巨乳と言うほどでもない。
刹那が幼児体系なのは例外的なのか、母方の血が強いのか分からないが、彼らが親戚だとは知らない才英は戸惑うしかなかった。
一瞬、思考が停止する才英だが、ここは香港国際学園・・・何があってもおかしくない。
そう考えて自分を納得させてしまう才英も、もう立派なこの学園の生徒であるのだが・・・
「鈴木君、知ってる?」
「ああん、ヤツか?!・・・今頃体育館で恭介とやり合ってるんじゃねえか?・・・まぁ、近づかん方が身のためだ」
そんな話をしている2人に近づいてくる人物がいた。
「邪魔して悪いけど・・・そこの刹那に用があるんだ」
才英ににっこりと笑う美少年はよく誠一に似た印象・・・その後ろには奈々子と絵里子がいた。
「誠二かよ・・・何のようだ!」
「彼は誰なの?」
「コイツは誠一の弟だぜ・・・」
「うそっ!・・・」
一連の才英と刹那の会話・・・才英は誠一より年上に見える少年が弟と聞かされてびっくりする。

「刹那にはぜひ言っとかないといけない事がある・・・僕が次期鳳家当主だって事を・・・」
「そうか・・・キサマが晶の旦那になるんだな・・・で、だから何だ!」
刹那は敵意の篭った目で誠二を見る。
「僕は次期鳳家当主として、君の父親、鳳靖隆を2年前に始末したんだ・・・君の件でね・・・」
にこにこした顔のまま殺伐とした言葉を吐く誠二。
「テメェ・・・」
「まぁ、止めを刺したのは晶だけどね・・・ちなみに、6年前君の母親とその一族を全滅させた指揮をとったのは僕だよ・・・それは、この2人も参加したから知っている事だけどね・・・んで、今回は君の始末、本当は晶がやるはずだったんだけどね」
刹那の顔がさらに険しくなる。
「キサマだったのか!・・・それに、確かにおかしいと思っていた。鈴木家当主が普通の女近づける訳がないし、そこの2人も烏だったとはなっ!・・・」
「あの・・・よく話が見えないんですけど・・・奈々子ちゃんも、絵里子ちゃんも・・・殺し合いなんて良くないよっ!」
才英は誠二の後ろに控える奈々子と絵里子に問い掛ける。だが、2人とも顔を伏せた。

「悪いけど・・・ウチら烏は一族の道具にすぎへんねん・・・」
「そう・・・私達は一族の命令に従うだけの存在だから・・・」
その言葉に誠二が付け加える。
「この2人は、兄ちゃんの性欲処理と弾除けのために付けられただけ・・・まぁ、兄ちゃんはかなり大事にしていたみたいだけど・・・」
才英の隣にいる刹那は救いようの無い殺人鬼だ・・・しかし、才英には誠二の方が恐ろしく感じたのだ。
「コイツらに何言っても無駄だぜ・・・烏は一族の命令は絶対だし、誠二も一族の決定には逆らえない・・・無論、晶だって・・・」
刹那の言葉・・・少し悲しみが入ってるように才英には思えた。
「だが、少し待ってくれ・・・相手するなら晶にして欲しい・・・俺は逃げも隠れもしねえから・・・」

「わかった、一時間後裏山で待つ」
「感謝するぜ誠二」
そう言い三人を一瞥するとくるりと背を向け歩き出した

そして場所は変わって保健室
「…本当に行くのか?」
銀城がつぶやいた
「あぁ」
「今の体なら死ぬぞ、確実に」
実際重要器官の大半はまだ本調子ではないうえ男に戻るのは五時間ほど先だ
「そうだな」
銀城の言葉に対して一言つぶやき返す
「今まで色んな奴らを殺してきた、その報いを受けるだけだ。しかも妹送ってもらうんだ、幸せじゃねぇか」
そう言い扉の前に立ちノブに手を掛けた時だった、銀城が刹那を後ろから抱きしめた

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