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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 1

俺の名前は鈴木誠一。日本に残してきた弟がいる。 まさか、香港の高校に転入させられるなんて思ってもみなかった。だが、まぁまぁ友達もできて楽しんでいるところだ。ここで少し紹介しておこう。まず、俺の親友である、六錠要(かなめ)。こいつは、なかなか頭がキレて運動神経も抜群な奴。 次に公元主姫(こうげん・しゅき)なんか偉そうな名前の生徒会長(女)まぁそんな訳で公主なんて呼ばれている。でも、俺と六錠は彼女に告白したことがある(結局、二人とも振られたのだが)あとは、友達ではないが、教師の山岡(爺さん)。
 俺の通う香港国際学園は、国際社会に通用するエリートを育てることを教育目標に掲げている。実際、卒業生は各国の政治や経済の世界で活躍しているのだから、効果もあがっているのだろう。
 ただし、学校の校則は相当変わったところがある。えっ、どういう所がかって?
 それはこれからの俺の話を聞いてくれればわかるはずだ。

 朝、学校に到着すると、正門の所で風紀委員会の連中が生活指導の教師たちと一緒に所持品検査をやっていた。学校から指定された以外の持ってきてはいけないし、指定された物を忘れてもいけない。厳しい検査だが、俺はなんなくパスした。真面目を通しているわけではなく、ヘマをやらないのが俺の信条だ。
 無事正門をくぐり抜けた時、後ろで女生徒の声がした。
「そんな…、私…」
 委員に囲まれて半べそを書いているのは、同じクラスの服部優奈だ。
俺は日頃の行いのおかげで?多少は風紀委員に顔が利く。何かしらフォローしてもバチはあたるまい。きびすをかえし、囲みに近づこうとしたその時、背中に重量を感じた。「先輩…」甘い吐息が耳許をくすぐる。今泉茜、『学園の妹』的存在だが、妹であって妹ではない。…何か腰のあたり、温かくて硬いモノが当たっている…。
まあつまり『そういう奴』だ。今まで何人もの物好きが放課後の教室で告白したり、体育倉庫とかに呼び出したりらしいが。みんな次の日ケツを押さえて泣いてたりする。茜は『そういう奴』な訳で、どういう事かというと、今度は俺の身が危ない。華奢な身体からは想像もつかない腕力で引きずられてゆく。

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