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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 88

「『浮身』は体の中までは効果が及ばない、だから体中の運動系の筋肉とアキレス腱を斬らせてもらった」
そう言い右手を戻した
「ま、『遁甲術』が使えるならこれは使えない手だけどね」
笑いながら霧江の頭を踏みつけた
「今度こんなナメた真似してみろ、この世から消し飛ばすぞ」
「私を踏みつけるなんていい度胸ね・・・」
やなくと刀機の後方に霧江が立っていた。
踏みつけている足の方を見ると・・・それは只の風紀委員に代わっていたのだ。
「残念ね・・・はずれよ・・・貴方も私達をナメてるのね・・・死んでみる?」
霧江はそう言って、陰気な笑みを浮かべると・・・2人の周囲に霧江が十数人取り囲んだのだ。
「分身か?!・・・」
「違うね・・・変わり身の進化したものみたいだね」
流石に刀機、やなくも身構える。
「半分当たりね・・・全て本当の私・・・そして全て偽者の私・・・」
薙刀を構える十数人の霧江は、そう言って不適に笑ったのだ。

「ねぇ…僕言ったよね、」
バッと両手を広げた
「今度こんなナメた真似したら『この世から消し飛ばす』って」
その瞬間全ての分身の動きが止まった
「本物だろうが偽物だろうが関係ない『霧江』という存在をこの世から消し飛ばしてやる」
グッと指を重ね合わせた
「それでは、異世界の旅を楽しんでね」
本気のやなくの言葉に霧江が顔をひきつらせた
「待って!!許し……」
「Good-bye」
パチンと指を鳴らした瞬間全ての分身がかき消えた
「さて刀ちゃん、姫ちゃんを止めるのを手伝いに行こうか」
やなくの言葉に無言で頷くと二人の姿がかき消えた
2人が姿を表した所でいたのは夜観燵摩だった。
「お前も消して欲しいのか・・・邪魔するなよ」
「消すって何をぉ?・・・まさか俺ぇ?」
にやにや笑いながら燵摩が言うと簾地霧江が再び現れたのだ。
「いい気なものね・・・」
陰気に笑う霧江・・・どう言う訳かやなくの技は効かなかったのだ。
「じゃあ、今度は俺達が消してやろうかぁ〜」
嫌らしい笑みを浮かべた燵摩は、ポケットに手を突っ込んだまま、ふらりと2人に近づいた。
その瞬間・・・
凄まじい衝撃が2人を吹き飛ばし地面に叩きつける。
「ぐっ!・・・」
やなくはすぐに立ち上がると、燵摩に対して空間の切断を仕掛ける。
が・・・
「アホかっ!・・・効くわけないだろ!」
その力は燵摩の前でかき消すように消されてしまった。
いや、正確に言えば燵摩の後ろのオロチの影が食ってしまったのだ。

「じゃあ俺も行かせて貰うぜ!」
にやにやと笑った燵摩が、力を開放していく。
燵摩の周囲の黒いオーラが増幅し、オロチの首が無数に2人に襲い掛かっていく。
やなくは空間を遮断し防ごうとするが、オロチは空間のネジレを無視して2人に食らいついたのだ。
「無駄だな!・・・貴様の力は通用しないぜ!、奥津城やなく」
やなくはオロチに噛み付かれながらも、力を込め燵摩に言う。
「じゃあ・・・存在そのものを消してやるよ」
「やってみな・・・できるもんならな」
グッと指を重ね合わせると燵摩の姿が消える・・・が、その瞬間、やなくは背中に熱く鈍い痛みを感じた。
「なっ!・・・なんで・・・」
「溺れ過ぎたな自分の力になぁ〜!!」
やなくの後ろの空間から現れたのは燵摩・・・やなくの後ろからオロチが噛み付き、やなくは地に崩れ落ちたのだ。

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