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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 87

そして、シザに蹴りを入れて吹っ飛ばし、起き上がった。
「理っちゃん!!!」
美咲は理人がシザに吹き飛ばされてから気が気でなかった。
「龍脚」
理人がそう呟くと、理人が消えた。
理人だけでなかった。
美咲も消えていた。
「さて、ミイラは乾いてるから、よく燃えるよな。」
声のする方を見ると理人がシザに銃向けていた。
「降参するなら、辞めておいてやる。」
「ふざけるな!シザ、殺せ!」
「仕方ない、橘流龍砲術・・・火龍吠口!!」
火の龍がシザを襲う。
それを喰らったシザは跡形も無く、燃やし尽くされた。
「お前の能力はこのミイラを通じて発揮されていた。そのミイラがいなくなった以上、お前はもう戦えない。だから、金輪際、美咲に近づくな。」
悔しさに突っ伏す円金に理人はそう言って、美咲を連れて立ち去った。
その頃、刀機は・・・
「ほぼ互角、と言った所か。」
息を切らしながら、刀機は再び刀を構える。
目の前にいるのは五虎将軍の一人、簾地霧江(すち きりえ)であった。
今のところ互角に戦ってはいるが、霧江の方はまだ息が乱れていない。
薙刀を構える姿にもまだ余裕があったのだ。
「今のところね・・・貴方も私も本気になってないもの・・・」
相変わらず憂いを帯びたような表情の霧江。
「これで主姫が喜ぶとでも思っているのか?・・・」
「私達は只の猟犬・・・犬に自分の意志はないわ・・・只命ぜられるままに狩りをするだけ・・・」
とは言うが、これが主姫自身の命令かあやしい。
刀機は、この件の首謀者、如月恭介を探すつもりであったのだが、その前に簾地霧江が立ち塞がっていた。
霧江は厄介な相手であった。どんな攻撃をしてもまるで手応えがなかった。
まるで水に石を投げ込んでるような感じなのだ。

(橘にあのようなことを言いながら、力に固執していたのは俺のほうか…)刀機は刀を消すと全身に氣を込めた「私相手に肉弾戦で戦おうっていうの?」霧江は冷たい笑みを浮かべる「巨大な力も当たらなければ意味がない…おまえの攻撃を見切ってやる…俺は血の力を超えアイツを止める…」
「覚悟を決めたのはいいけどここは僕に任せてもらえないかな、刀ちゃん」
「やなくか……何の用だ?」
隣に現れた青年が刀機を一瞥し向き直った
「いやなに、僕の仲間にずいぶんとご挨拶な事をしてくれたようじゃないか」
その瞬間右手が鉤爪のついた巨大な手になった
「少し、お仕置きが必要なようだね」
そのまま流れるような動きで霧江の体を爪が通り過ぎた
「……?」
「動かない方がいいよ」
やなくがそう言った瞬間体中の力が抜け崩れ落ちた
「なにをした……」
やなくを睨みつけ霞んだ声で呟いた

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