PiPi's World 投稿小説

香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 83
 85
の最後へ

香港国際学園 85

「な、なに?俺が力に溺れるだと?」理人は刀機の背中を睨みつけた「現に今の貴様は自分の強大な力を試したくて仕方がないように見える…龍翁老師から何を学んだんだ?力に溺れて闇に身を落としたいのか?」「ちぃ…」(確かに思い当たる節はある…俺は最近、自分が強くなりすぎたことに快感を覚えていた)「理人、俺もここは奴に任せて退くべきだと思う…美咲たちを悲しませたくはないだろうが?」
「くっ」(流石の理人も美咲たちが悲しむ姿を想像すると気がひけた…)「分かった…死ぬなよ陸童…アンタにここで死なれると寝覚めがわりぃしよ」理人は剣護に肩を貸してやると姿を消した…刀機は再び燵摩に目をやると、燵摩は眼前にまで迫っていた「今日はやけにお喋りじゃねぇかデク人形が!試験体ブルーゴーストと呼んだほうがいいかな?」「貴様…なぜそのことを!?」…カナンと刀機は新しい人類を創るというプロジェクトのもと設置された政府直轄のラボでつくられたのである
二人は薬物投与、遺伝子操作を繰り返され、今の力を得た…刀機は自分の運命を呪い、ラボを破壊し、カナンを連れてラボを抜け出したのである…そこで付けられた字がブルーゴースト(青い衝撃)だったのである
「クククッ恭介様はすでにおまえのことも橘のことも調査済みだ…貴様の造られた力で俺たちの血の力に勝てるかな?クククククッ」刀機は刀を具現化させると言い放った「貴様を潰す程度なら、問題ない…」
刀機が刀を構え、かかろうとした頃、理人は自分の部屋に戻っていた。
剣護の怪我は思った以上に重く、保健室にしばらく入室となった。
「俺は・・・」
理人は自分に嫌気がさしていた。
どんなに自分を抑えようとしても、闘争心が自分を狂わせる・・・
「理っちゃん、そんなに、思い詰めないでよ。理っちゃんは自分に負けないって、私知ってるもん。」
美咲はベッドに仰向けに寝ている理人を励ます。理人はそれだけで、救われた気がした。
「美咲」「なぁに?」「お前がいてくれて良かった。」
「私はずっと側にいるよ。」

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す