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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 83

「な、ここに居ろと?」
秀吉は躊躇する。
「心配しなくとも、食料も水もある。時間の流れも普通になってるしな。ま、誰もいないけど、ほとぼり冷めたらだしてやるから、いってらっしゃい。」
そう言って、理人は秀吉を穴に放り込むと穴を閉じた。
「さて、誠一も鈴木の力を使い始めたみたいだし、ここは先祖が同僚だったよしみで、橘の頭首として、挨拶に行きますか。」
「理っちゃんがそう言うなら、私さんせぇ」
「俺も」「私も」
理人の後に美咲、剣護、瞳と歩いていく。
そして、刹那が奈々子達を担ぎ上げようとしたが、全員人型の紙にかわったのだ。
「式鬼かよ!、やりやがったな!」
その刹那の前に現れたのは前鬼、後鬼を連れた晶であったのだ。

「晶……」
晶の姿を見た刹那がまた逃げようとした時だった
「逃げるな刹那!!」
声のする方を見ると銀城が立っていた
「言うんだ刹那!!真実を伝えろ!!」
有らん限りの声を張り上げた
「エセ教師……わかった」
そう呟くと同時に虫化を解いた
「晶…俺は…俺は…」
グッと晶の瞳を見つめた
「俺はお前の…兄だ、鳳の父親と『鬼』の一族の母親の腹違いの兄妹なんだよ!!」
晶に真実を伝えた時だった、乾いた破裂音がしたかと思うと一発の銃弾が刹那の胸を貫いた
刹那は膝を折り、地面に倒れた。
「役立たずは死ね!」
銃を撃ったのは、円金だった。
「最近、どうもこいつが鳳を避けていると思っていたら、まさか兄妹とはな。どうせ裏切るつもりだったんだろうが、これでいいし、手柄がひとつ手に入った。」
晶が刹那に駆け寄る。
「ま、まだ生きてるよ〜!」
「なんだ、しぶとい。」
そう言って、円金は銃を構え直す。
刹那を晶ごと撃ち抜こうとした時。
円金の手から、銃がたたき落とされた。
「くっ、て、てめぇは!」
「29代目橘家頭首、橘理人、推参!・・・仲間を撃つとはな。」
円金震汰はぞっとするような壮絶な笑みを浮かべる。
彼は理人を心から憎んでいたのだ。
「くっくっくっ・・・五虎将軍の1人を倒したそうだな・・・この裏切り者は食いやがったらしいし・・・」
円金は、まるで楽しい事のように言ってのける。
理人の力を見れば勝ち目が無いのは見えているのにこの余裕・・・何かがおかしかった。
その時、咄嗟に刹那が晶を突き飛ばす。その刹那に何かが飛び掛ってきて、刹那の身体真っ二つに切り裂いたのだ。
現れたのは軽薄そうなヤンキー風の男・・・ガムを噛みながら現れたその男は軽薄そうに笑う。
そして、その横に、色白の女性・・・美人だが憂いを帯びた表情をしていた。
「仲間を殺すなんでな・・・お前も五虎将軍とやらか?」
「秀吉を倒したらしいね・・・ヤツも役に立たないな・・・殺しておくか・・・」
軽薄そうな男は理人を見るでなく独り言のように喋る。
「そうね・・・ただしこの坊やを始末してからね」
色白の女性も男に同意する。

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