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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 66

「ずいぶんと、かっこいい姿じゃねぇか?」
剣護が皮肉を言う。
マフラーが似合ってないのだ。
「美咲・・・才英の傷を治したら、瞳といっしょに体育館まで走れ・・・」
「私は〜?」
理人の指示に瞳は不満だ。
「お前は遠距離担当だろ?リミッター外して、このバカを止めててやるからはやくしろ!」
「いいねぇ!!あの伝説の頃のお前と戦えるのか」
リミッター、それは理人達の昔の力や精神状態を抑えておくものだった。
「伝説って?」
才英は理人達の過去を知らない。
それはある意味で理人達の助けになっていた。
過去の自分達を知った人間は大抵、自分達を避けたからだ。
「世界最強と謳われた伝説の元少年兵、立花理人・・・」
刹那は興奮を隠しきれない。
「中近東最強の傭兵部隊、『ロイヤルハリビア』の一個中隊を一人で叩き潰したその力、見せてもらおうじゃねぇか!」
「才英君、ちょっと覚悟しといてね。理人達の変わり様に・・・」
瞳はそう言って、理人達に合図を送る。
その瞬間、才英は悟った。自分がいかに力が無いか。
そして世の中には、とてつもない奴らがいるのを。
理人達がリミッターを外した瞬間、とてつもない殺気が吹き出した。
半端じゃない、それだけで人を殺せそうな殺気。 「なんだ?まだ怒ってんのか、お前の親、殺したの」刹那は、理人達の顔に怒りを感じた。
「オヤジとお袋は傭兵だ。殺すのも、殺されるのも、覚悟はできていたはずだ。俺はただ、才英を刺したことと、テメェのその殺しを楽しむ様子に心底ムカつくだけだ・・・」
理人は静かにそう言った。
理人は冷静沈着、冷酷無比の昔に戻っていた。
「カカカカカカ!そうだ、もっと怒れ!もっとオマエノチカラヲミセテミロ!!」刹那の声色が急に凄みを増した…刹那の全身が「虫化」したのである…「グフゥゥ……サイショッカラ…トバシテコイヨ…喰ッチマウゼェェ…カカカ」虫化した刹那はこの世のものとは思えない異形の姿をしていた…無駄のない造り…まさに殺戮マシーンだ…
シャァァ…刹那が両手を素早く交差させ振り出すと、複数のカマイタチが理人と剣護を襲ったが二人は避けようとはしなかった…ブォン!剣護の振り出した刀の剣圧だけで全てをかき消してしまうのをわかっていたからだ…刹那はさらに有無を言わさずカマイタチを繰り出すと、次は自らも彼らに攻撃をしかけた…ガキィィンッ!(くっ速い…コイツやはり口だけじゃねえ…)あまりの高速に刀で攻撃を受けきれなかった剣護は弾き飛ばされてしまう…

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