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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 63

そんななか、ある四人組が廊下を歩いていた。
立花理人、桜美咲、風堂剣護、一条瞳の四人だ。「理人、どうすんだ?巌のおっさんから誘われたぞ。クーデター」
理人に話し掛けているのは、風堂剣護。
彼はクーデターに参加したいようだ。
「まずは話し聞いてみようぜ。実際どういう手筈で事を進めるか。それ聞いてからでも、遅くねぇって。」
「理っちゃんがそう言うなら、私さんせぇ」
こちらは理人の彼女の桜美咲。
かなりの美少女だった為今泉姉妹に危うく・・・という所を理人に助けてもらってから慕い続けている。

「私も、理人の意見に賛成だな。生徒会には手ごわいの多いし。」
もう一人の女の子は瞳。ボーイッシュな美人だ。「けどなぁ」
「剣護、いい加減にしないと、またあんたのアレ、操作するわよ?」
「う・・・」
剣護と瞳は付き合っているが、瞳が尻にひいてる。
ちなみに、それぞれ、「存在確率」、「歌」、「切断」、「操作」と、かなりの能力を持っている。
瞳の能力「操作」は動いてるものなら、人だろうと車だろうとなんでも、自由自在にできる。
美咲の能力である「歌」はいろんな効果を及ぼすし、剣護の能力である「切断」は文字通り、なんでも斬る。
そして、理人の能力は、「存在確率」だ。
物には、存在する確率があるという。
その確率が高ければ高いほど、物は存在し続けるし、逆に低ければ、崩壊しやすくなる。
理人はその確率を操作することができる。
自らの存在確率を100%にすれば、銃弾だろうと火炎だろうと、傷を負わすことは不可能だ。
ただしこれはかなり疲れるので、長時間使用は無理だ。
かといって、理人達は能力を使わなくても充分強い。
美咲は、空手ジュニアの世界チャンプだし、理人達三人は伝説の元少年兵だからだ。
両親が傭兵で、生まれた時から戦場にいた三人は親と死別してから、その能力と才能で、めきめき実力を伸ばした。
そして、ついた異名が、 どこから撃ってくるか分からない女スナイパー「インビジブル」。
刀を持ち、音も無く斬殺していく「サイレントファントム」
そして、返り血を全身に浴びながら、あらゆる敵を殺していく「ブラッディバーサーカー」
しかし、三人はこの名を嫌っている。
理人達はこの過去を恥じ、戦争の終結と共に、日本に渡った。
この時、三人は14歳だった。
日本で三人は池上隼人という、中年のおっさんの世話になっていたが、この学園の噂を聞き、入学したのだった。
また、理人は少年兵当時の習性(敵を殺すこと)を精神力で抑えているが、キレると昔に戻ってしまう。
何故、理人だけそうなのかと言うと、剣護や瞳は自分の意志で戦っていたのに対し、理人は戦う以外知らなかったためだ。
現在の理人の状態は、彼自身の努力の賜物と言える。

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