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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 23

そして茜の部屋からは憂さ晴らしの銃声が響き渡ったのだ・・・

今まで一応まがりなりにも平穏(?)な学生生活を送っていた才英・・・
それが今日、誠一、夜栄、茜、碧・・・そして止めとばかり悠里と・・・女の子に振り回される1日だった。
みんな美少女(?)である・・・才英の人生で関わる事がなかったぐらいの・・・喜ぶべきか、悲しむべきか全く分からないが、この美少女達が一筋縄でいかない上に自分はそこから逃げられない・・・なぜかそんな予感がしていた。

そして日が暮れた頃、校庭に人影が見えた。
おそらくは身長190センチを越える巨体。鍛え抜かれた筋肉。全身から堂々たる風格を漂わせている彼は御堂勇牙。
彼は自分に絶対の自信を持っていた。自らを最強を誇示しているほどである。
そんな彼が
「よっ!人間アイロンの御堂君」
なんて言われた日には勿論ブチ切れるだろう。
「誰だ?殺すぞ…?」
勇牙は声のある方に振り返る。が、誰も居ない。
「何だ?気のせいか?」
そう思った瞬間、首筋に冷たい刃物の感触が走った。勇牙には気配すら感じることが出来なかった。
「馬鹿な…」
「動くなよ?信じられんと行った顔だな?」
声から察すると、どうやら男のようだ。
「俺の能力は自分の体を透明に出来るんでね。あと服と、武器も消せる。それに足音をたてない歩き方も訓練してるし、臭いを消すよう努力もしている」
しかし御堂も流石であった。
すぐに平静さを取り戻し男に聞き返す。
「・・・何のようだ?」
「公主様が御呼びだ・・・今泉姉妹の件で聞きたいことがあるそうだ」
その名前が出て驚くしかない御堂・・・公主様こと公元主姫はこの学園の生徒会長。『女帝』とも称される彼女は、この学園の能力者全てが立ち向かっても勝てない最強の能力『魔眼』を持つ。
「・・・と言う事は、お前さんはロイヤル・ガードか?」
「ご名答!・・・流石は御堂君」
御堂が言ったロイヤル・ガードとは生徒会役員の事・・・その実態は女帝、主姫に絶対の忠誠を誓う親衛隊である。
彼女は別に聖人君子ではないので私利私欲はある。しかし概ねにおいて公正だし、寛容さも持っている学園の治安を守る存在である。
今泉姉妹の事・・・最近の彼女達の行動から考えると、女帝が制裁を下す決断をした・・・その可能性が最も高かった。

渋々ながら生徒会室に大人しく向かう御堂・・・彼が生徒会室に入ると、左右に男女の生徒会役員が並び、正面には絶世の美少女が席についている。
まるで美の女神のような神々しい美しさとプロポーション、女帝と呼ばれる威厳と品格を備えたこの人物こそ、2年生ながら生徒会長の公元主姫である。
左右に控える男女は、能力に秀でた美少年、美少女ばかり・・・両性具有者であるこの女帝の愛人であるとのもっぱらの噂だ。
こんな事をして問題にならないのは・・・どんな能力者の暴走であれ止めれる力と、支配者としての器、学園のアイドルとしての人気の賜物であろう。

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