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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 21

身体を洗いジャージ姿になった茜・・・才英はそんな茜と部屋を交互に見やる。
茜の部屋は『女の子』らしさの欠片もない。
至る所に銃器が置いてあるのだ。大型から小型、新型から旧型、拳銃から突撃銃まであらゆる銃器が置いてあるのだ。
そして、才英の座っている横にも、RPG-7とスティンガーが無造作に転がっていた。

ちなみにチラっと見た程度だが碧の部屋も似た様な物だった。日本刀、ダマスカス刀…刀剣を中心とした古今東西の白兵武器が並んでいた。
しかしこの学園、今泉姉妹だけが殺伐としている訳ではない。
こんなアブない能力者がゴロゴロいるから、能力の劣る生徒は武装するのが常なのだ。
「今泉茜・・・何か用?」
そんな所に現れた女の子・・・それは才英と同じクラスの桐生悠里(きりゅう ゆうり)であった。
夏場でも膝まで隠す黒いロングコートに身を包む、長い髪と冷たい印象を与える美貌の持ち主である。
「先輩・・・このトカレフ引き取ってください」
「いいけど、これロシアオリジナル無いね・・・安いわよ」
籠に無造作に詰まれたトカレフを見ながら答える悠里・・・彼女はナイフから核兵器まで揃える事ができる武器商人なのだ。
「あと、カルカノM1938ください」
「またまた趣味なモノを・・・ケネディー大統領でも暗殺する気?」
そう言いながらコートのボタンを外すと中をごそごそと探る。そして、茜の求めたライフルを胸元から取り出してきたのだ。

やはりこの学校は普通じゃないな…と思った後で
「やあ、桐生さんこんなことやってたんだ。」
と、才英は悠里に声をかけた。ロングコートがあまりに怪しいので、普通の人ではないと思っていたが。(もちろん才英も普通の人間ではないが)
悠里はゆっくりとした動作で才英の方を向き、こう言った。
「あんた、誰?」ある程度、予測は出来ていた。普段あまり教室にいない彼女が、目立たない自分を覚えているわけがない、と。
しかし、面と向かって言われるやはりある程度ショックだった。

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