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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 185

しかし一瞬の出来事だった…一人二人と殺気が消えていく…この感じは…刀機は気が付くと全身に薬を塗りたくられていた…「いやぁ…危ない所でしたね陸童くん…」「何の真似だ…鈴木誠二!」「怖い顔しないでよ、助けてあげたんだからさぁ」「狙いはなんだ…」誠二はおちゃらけた顔をやめ真剣な顔になる…「兄ちゃんを助けて欲しい…」「何をいまさら…」「母上の計画は僕には知らされていなかったものだ…兄ちゃんをアドルフにくれてやるなんて…認める訳にはいかない」「おまえが行けばいいだろう?俺を殺して霊剣の力を奪えば…」
「おそらくは無理だね…でなければ兄や奈々子たちがああも簡単に囚われるはずがない…」「鈴木家や橘家の血の力は研究済みという訳か…」「ああ…だから未知の力が…神剣の力が必要なのだろう…君の…」「俺ごときに何ができる!」「アイツ一人を守れなかった俺ごときに…」「そう言えるうちは大丈夫だろ?自分の弱さを理解していれば、克服し上を目指せるはずだ…」「貴様に慰められるとはな…」「残念ながらはずれ…アドルフから君に…」「ちぃ…全ては奴の手の内でのことだったという訳かよ…」
「もう一つ悪い知らせだ…」「十年前の事故もアイツの手の内だった…か」「ご名答!やれやれだね…あの怪物くんは…公主さんと君が来るのを心待ちにしてるみたいだよ…」「くく…そうか…ならば望み通りに行ってやろう…だが…死ぬのは奴の方だ…」「お〜こわ…そういう君をまっていたんだよ!byやなく…みことさんからは…な〜にやってんだ陸っち!早く地図を手にいれなさ〜い!だってさ」「アイツらに会ったのか?」「うん…追っ手を50人くらい相手してるときに…橘君たちと学園で待機してるってさ…」
「はっ…俺はどれくらい寝ていた?」「5、6時間ってとこかなあ?そんなに急ぐのかい?」「橘との約束がある…期限は三日だ…」「ははは…まるでメロスだね…」刀機は立ち上がる…驚くほど体が回復している「礼は言わん…」「もちろんさ…直ぐに敵になるんだろうし…せいぜい強くなっておきなよ…僕は兄ちゃんみたいに甘くはない…それに相手は強ければ強いほど倒しがいがあるからね…」「では俺は往く…」「ああ…つまらない所で死ぬなよ…」「ふん…言われなくとも…」刀機は右手を具現化させると去っていった…「やれやれ…もう一働きするかなあ…」誠二もそう言うと、その場から姿を消していた…
そのころ、やなくは学園に戻っていた…会議室には相も変わらず留守番組である生徒会や元革命派の面々が顔を揃えている…北川才英はどうやら役職の準備やらが忙しいようでここにはいないが、理人や剣護らの姿は見受けられる…「おい、戻ってきたのか?剣護がやなくに話しかける「うん、当分は僕の出番がないみたいだしね…」「陸童は?アイツ手負いなんだぜ!」「ああ、それも大丈夫さ…追っ手はマコちゃん2(ツー)がほとんどやっつけちゃったしね…」「鈴木誠二が?アイツ今度は何企んでんだよ?」「まあ、今んとこは信用していいんじゃないかなあ…陸も助けてくれたことだしねぇ」

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