PiPi's World 投稿小説

香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 17
 19
の最後へ

香港国際学園 19

間髪入れず、彼の爪が再び伸びて夜栄の肩を貫いたのだ。
「・・・でも、迂闊ね」
肩を貫かれながらも、爪を掴んだ夜栄の身体が光り電撃を食らわせる。
凄まじい電撃に倒れる少年。
「ふんっ!雑魚がぁ!」
夜栄の言葉使いが変わる。声の質まで低くなったのだ。
見た目も身体付きも精悍な青年に変わった。
自らの身体を確かめるようにして素手で壁を殴りつける。ゴンッと鈍い音・・・茜すら砕けぬ壁にヒビが入った。
「この身体になった以上容赦しねえぜ」
不適な笑みを浮かべながら男になった夜栄が言い放った。

誠一達の母系である雨宮家の人間は生理の時は基本的に女にしかならない。
しかし、夜栄は確かに電撃が使えなくはなっているが、それは電力が尽きたと言うより、生理が終わりかけの上、身体に食らったダメージのせいで男になったようなのだ。
誠一は知っていたが、夜栄は男になると性格が過激になる。今も戦うことを楽しんでいる表情なのだ。
「俺が女に戻るまで1月はかかる・・・マコ、その間たっぷり可愛がってやるぜ!・・・だがまず、このうっとおしいのを片付けてからだな・・・」
夜栄は誠一にそう言うと、嬉々として男達に飛び掛っていき、瞬く間に全てを倒してしまったのだ。

「うわぁ…かっこいいなー夜栄…俺もあれくらい強けりゃなぁ…」
男子生徒が全滅した頃、才英は落ち込んでいた。
「あーあ、何やっんだ俺。今回何もしてないじゃん」自己嫌悪に陥る才英とは、全く正反対の状態の夜栄は「あんた、なかなか強かったぜ!当たったのが肩じゃなかったら、きっと俺の負けだったぜ」
「いや〜、それでもやっぱ俺の負けだよ〜」
などと定春と男の(?)友情を芽生えさせていた。
さらにそんな3人をほっておいて、誠一は茜を助けようとして…やめた。それは才英がやるべきことだと思ったのだ。
「ほら、北川君。茜を助けてあげなよ」
才英の肩をたたき教えてやる。
「へ…?俺が?」誠一に話しかけられ、自己嫌悪から復活する才英。
傷だらけ精液まみれにもかかわらず、何事もなかったように身づくろいする茜。どう切り出していいのかわからない才英…情報収集の途中、山岡先生から茜に渡すよう頼まれた拳銃を思い出した。「これ…」誠一を襲った際に破壊された軍用モーゼル、どんな手品を使ったのか奇麗に修復されていた。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す