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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 179

「この程度か。」
「バカめ。」
理人が刺客の一言に姿を消した。
「大量生産の安物が、我に勝とうなどと語るのもおごがましい!!」
「どこへ・・・・!!!!!」
一人が自分の異変に気がついた。腹から腕が生えている。いや、理人の腕だ。
「てめっ・・・・!!!!」
振り返ろうとした刺客の一人は地獄の業火に等しい猛烈な炎で一瞬にして灰になった。
「我は狂戦士・・・・。我の前に例え百万の軍勢が来ようと、戦いをやめぬ修羅・・・。返り血にまみれて死ぬのが我が運命。貴様ら程度では、我の人生の幕引きには値せぬ。」
「橘、説明しろ。何故俺たちの攻撃が当たらなかった?」
「ふん、簡単な事だ。我らの攻撃は一回につき一人しか攻撃しなかった。故に、もう一人が分析し、軌道をずらすのは楽なことだ。だが、果たして、貴様一人で我に勝てるかな・・・・?」
薄ら笑いを浮かべ、理人は相手を見る。どう見たって勝ち目はない。だが、ここで逃げれば間違い無く『あの人』に殺される。刺客は決心を固め、せめて一人は、と刀機に襲いかかった。
「貴様ごときにやられたのではオレに想いを託したアイツがうかばれん…」刀機が刃を飛ばすと男はすんででかわす…が…「小賢しい…逝け…」刀機の右腕からは無数の刃が生えだし男を串刺した…「くふぅ…くふふ…これで終わりだと思うな…まだ…我らなど…序の口にしかすぎぬ…ぐはぁ……」
理人の殺気は収まっていき…元の姿に戻る…「おまえがあそこまで感情を露わに殺るとはな…まあ気持ちはわからねえでもないが…美咲…」「く…俺もまだまだだ…」刀機は膝をつく…「大丈夫かよ陸童?」「ああ…鍵は引き受ける…おまえは行け…おまえの女のもとへ…」
「いや、お前を待つ。」
「しかし、それでは・・・・。」
「俺一人で突っ込んで、真・バーサーカーで本気で戦っても微妙な相手だ。なら、お前が強くなってから、全員で落とし前つけてやるさ。誠一もいるし。だが、3日だ。3日経っても帰って来なかったら、俺達だけで戦う。」
「わかった。責任重大だな。」
「草薙を手に入れずに帰って来てみろ。その時は俺が殺してやる。」
理人はそう言って、帰路についた。

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