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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 167

「真奈っちの肌に刻んでるから・・・ひん剥いたら見れるよ」
「?!!」
「嘘っ!!」
驚く真奈美はみことを睨むが、みことは気にせず話を続ける。
「真奈っちの肌は迷宮の地図が、快感を感じると浮き上がってくる仕組みになってるんだ・・・ただし一瞬だけで、膣に精液を受けると、長時間見れるけどね・・・」
「いつの間に、乙女の柔肌にっ!、鬼っ!、悪魔っ!!」
喚く真奈美と、こめかみに青筋を立てる刀機とを見ながら、みことは楽しそうに笑う。
「ああ、それから・・・地図無しに迷宮の攻略は不可能だから」

「ま、もうすぐ烏沢教授が来るからな。あの人来るとやかましーから今のうちに楽しんどくかな」
「嘘っ!烏沢教授来んの!?」
烏沢教授という言葉で平も覚醒をはたした。
その人がどんな人かは置いといて、葉炎帝星(ヨウエンテイセイ)は一人で決めたことがあった。
「うっし、陸童刀機はオレが貰うぜ。表出な。その他多数はお前ぇら二人で何とかしてくれや」
そう言って帝星は社務所から離れた。
「…ふん」
刀機は鼻から少し息を吐いて社務所から出た。
「ちょっとお待ちなさ…」
「心配ない。一分で終わる」
主姫の言葉を遮る刀機。本気なのだ。
「仕方ないですわね。私が後の二人を何とかしますので、草薙の剣はみことに任せます」そう言って主姫は再び出雲と、新たに平と対峙したのだった。
とはいえ、主姫は依然空間の中にいる。好戦的なミネルヴァの性質から、平と出雲は自ら自分のいる場所へと戦いを望んで飛び込んでくると踏んでいたのだが…

「!!」
主姫がいる空間の手前まで来た二人は、真奈美を担ぎ、走っていってしまったのだ。

「……まずは地図を手に入れる事から…だ」
みことすらまいた二人の脳裏には、我に返ったとはいえ、何故か紫穂の柔らかな笑みが離れないでいた。闘わないと話し合い、穏やかな時間を楽しんだ事も…。
そんな二人に担がれながら、最初は暴れていた真奈美も諦めたように溜息をついていた。
走る二人の横顔が、あまりにも悲壮に満ちていたからだ。
「お前ぇ、強いんだってな?」
帝星が問うが刀機は答えない。
「まぁいっか。闘ってみたら分かる話だ、な!」
帝星が一気に間合いを詰めた。
帝星は上段の回し蹴りを放つ。
刀機はそれを半身でかわし一歩下がる。そして
「ふっ!」
右腕に大剣を具現させ、一気に振り落とす。
だが刀機の一撃はがきゃん!
という音と同時に止まってしまう。帝星が受け止めたのだ。自らの左手に具現された大剣で。
「な…」
刀機は一瞬狼狽する。
が、次の攻撃に備え身構える。

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