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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 166

「理人、本気で信じてんのか?アイツが公主に言うこと聞かせられる力があるって。」
光一がいなくなってから剣護は聞く。
「強大な力も使い手次第で善と悪、役立つのにも役立たないのにもなる。アイツは自身の力を上手く使えないから俺達にアドルフや教授を殺してくれって言って来たんだろ?使えるんだったら頼む必要ねぇよ。」
「それにしても、むかつくねぇ。理ちゃんが野蛮人だなんて!!」
美咲は理人を侮辱されてプンむくれだ。
「ほっとけ。俺達は3人が帰って来るまでに準備しなきゃなんねぇ。相手にするだけ時間の無駄だ。」
「ていうか、あの人、自分が公主を説得したって言うだけにここに来たんじゃない?暇じゃないのに・・・。」
「あ・・・。」
夜栄の一言が全員に気づかせた。
「よっぽど寂しかったんだね。」
「それか、暇だった、てことだな。」
やなくと理人の言葉が虚しく響いた。

一方、熊野の3人は・・・
三人は紫穂と真奈美(及び出雲と平)に一通りの挨拶をし、建物の奥に進む。
「・・・ここに、草薙の剣が・・・!」
「落ち着けよ・・・」
まだ手に入ると決まった訳じゃないんだから、と小声で付け加える。暫く進むと突き当たりにぶつかった。
「ここだよ。」
見ると壁に「ぬけみち」と平仮名で書かれた掛け軸が掛けてある。
『・・・・・・』
「これくらいは許せよ・・・じゃ、今から開けるからな。」
そして、みことが壁に手を触れると、空間の歪みが現れた。
「試練はこの中である人と戦うだけ。ただし、定員は一名様のみ。」
「迷宮ってのは何処に行った?」
「焦らないでよ〜・・・戦って取って貰うのは『迷宮の鍵』、その間にもう1人は『迷宮の地図』を取って貰うよ」
刀機の問いにみことはニヤニヤと笑いながら答えを返す。
「じゃあ、わたくしが戦いますわ・・・刀機は地図をお願いね」
刀機が頷くと、主姫は空間の中へと入っていく。
入っていく主姫を見送ってから、刀機はみことを見て言った。
「それで、地図とやらは何処にある?」
ニヤニヤと笑うみことは、付いてきた真奈美を指差し、こう言ったのだ。

「面白そうだな!オレに行かせて貰うか」
窓の外からそう叫んだのは、平と出雲しか知らない男だった。
つまりミネルヴァの人間という訳である。
派手なピアスをしていて黒髪。その顔は今風ではなく、昭和初期に生まれたならば大層人気者になれそうな顔立ちだった。
「あれ?葉炎?どうしてここに?」出雲がくつろぎ姿勢で訪ねると、
「ああん?おめーが『陸童刀機、及びその仲間と交戦中。至急応援を乞う』っ言ったんじゃん」
「あ」
そうなのだ。出雲は社務所に向かうとき本部に連絡を入れたのだ。

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