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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 157

理人を筆頭に、才英、公主までもが
「お前が持ってたのかよ!」
と心のなかでツッコミを入れたのは言うまでもないだろう…。
「まじかよ!?」
「正確には持っとった、じゃがな。」
「は?」
「四、五年ぐらい前に鈴木から使者が来おってな、草薙を渡して欲しいと言うんじゃ。なんでも、一族の一大事で神剣を集める必要があると必死に頼み込まれて、まぁ、封印してから千年近くたっとったし、帝の権力も無いからの。渡してしもうたわい。」
「鈴木に草薙剣がある?そんな話、聞いた事もないわ。マコちゃんだって知らないわよ。どんな人が着たんです?」
「二十代ぐらいじゃったかな。女性と子供が一人じゃ。子供の方は誠一と一緒にいた背の高い奴じゃった。」
「誠二か・・・。」
刀機が唸る。
「まずかったかの?」
「今となっちゃあ仕方ない事だけど、かなり。」
「どうする?草薙剣無しでアドルフと戦うのは、つらすぎるんじゃ・・・。」
剣護が誰にともなく聞く。
みんな必死に頭をフル回転させるが、あまりいい考えは浮かばない。はっきり言って空回り状態だった。
その時、学園でも一二を争う公主の頭脳がある考えに至った。
「草薙剣は誠二には渡って無いと考えるべきですわ。」
「なんで?」
言葉を発する公主に夜栄が反応する。
「聞く限りでは誠二の母、つまり誠一の姉はかなり誠二に甘いようですわ。なら、草薙剣ほどの力を秘めている剣を渡さないはずがありませんわ。」
「たしかに、頭首にしたいなら、力が強い方が有利だよな。でも、今まで使わなかっただけかもしれないぜ。」
「なら、刹那から鬼神刀を奪おうとはしないはずではなくて?」
今度は理人の言葉に公主が反応する。
「確かにな。草薙剣の方が力の上ではずっと上だからな。」
「その通りよ、刀機。従って、推理しますと、現時点で草薙剣を所持している可能性が最も高いのは・・・、倶利伽羅みこと、あなたですわ。」
公主がみことに向かってビシッと指を指す。
「いいっ!?ちょ、ちょっと待ってよ!みこと君のみの字も今の話には出てこなかったよ?!?」
才英は話についてこれていない。
「あなた、大国主神から神剣を全て回収するように命じられたのでしょう?あなたは大国主神からの命で、鈴木の内部を混乱させて草薙剣を取りに行かせた。」

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