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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 156

「O・K!!そんじゃ、ご先祖様に聞いてみますか。」
「聞いてみますか、って。どうやって?」
理人の言葉にみんなが驚きの眼を向ける。
「瞳、頼む。俺が媒介になるからさ。」
「はいはい、じゃあ、降霊するよ。千年ぐらいまえだね。」
瞳が何か呪文のようなものを唱えると理人の様子がおかしくなった。
「瞳ちゃん、なにしてるの?理ちゃんの様子が変だよ。」
「瞳の家は代々霊媒師の家系だからな。源平の頃の先祖を呼び出してんだ。」剣護の説明が終わると同時に理人が話し始める。
「我は九代目頭首、立花龍士なり。」
「我に聞きたいこととはなんだ?」
「壇ノ浦で草薙剣を回収しましたか?」
龍士に夜栄が臆すること無く聞く。
「確かに回収はした。その後は我が家の蔵に入れてあったはずだ。入れた後は知らぬ。」
「何故?」
今度は公主が聞く。
「壇ノ浦から一月もたたずに、戦の傷が元で我は死んだからだ。」
「でも、なぜ天皇家に返さなければならない神器を橘家の倉に入れたの?」
「・・・それが我れが帝より下された密命・・・政争の具に強力な神器を利用させぬため・・・」

「なるほど。」
一同が頷く。
「もうよいか?聞きたいことが無いなら帰らせてもらうぞ。」
「公主?」
「ええ、もういいですわ。」
公主の一言を聞くと、龍士が理人から抜けていった。
「・・・んあ、終わったのか?」
「ええ。」
理人が寝ぼけ眼でみんなを見る。


「なるほどなるほど。つまり、今はわからんと。」
龍士との会話の内容を夜栄から聞いて、理人は考え込む。
「ん〜、じっちゃんなら知ってるかもな。」
「龍翁先生?」
「ああ、ちょっとそこ退いてくれっか?」
そう言って、会議室にスペースを作った。
そして、指を鳴らすと、龍の口が現れた。
「な、何これ?」
才英はいきなり現れたデカい口に驚きの声を上げる。
「じっちゃんの趣味空間への入り口さ。盆栽いじりの為に能力で空間を作ってんだよ。」
理人が口に入って行くと中で龍翁が盆栽の棚を必死に直していた。
「じっちゃん、また壊れたのか?作り替えろよ、新しくさ。」
「なんじゃ、説教しにきたのか?」
「ご先祖様が壇ノ浦で回収した草薙剣をしらねぇかな?」
「草薙剣?知ってるぞ。」
「どこに在りますの?」
公主も入って来ていた。
「わしが持っとる。」

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