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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 158

みことは何も言わずに公主を見据えていた。
公主は構わず続ける。
「その後、恐らくあなたは誠二を頭首にする後ろ盾を大国主神にお願いする代わりに草薙剣を回収した、ってところかしら。異論はあって?」
「いやはやどうして姫っちすごいな、異論はないよん草薙剣はすでに回収済みだ」
いつものようなノリだ
「で?それがなにか?」
いけしゃあしゃあと答えた
「ふざけるな、草薙剣を渡してもらおう」
刀機の言葉に全員がみことを見た
その視線にみことの表情も真面目になった
「…渡しても良いがお前達が俺の信用に足る者達かどうかを試させてもらいたい」
みことは真面目な表情のまま話を続けた。
「若干さっきの話の修正点を言えば、草薙剣を取りにいったのは麟華&誠二じゃないし、草薙剣は俺が管理してるけど、俺の手元にあるわけじゃない・・・」
「どう言う事だ・・・話が見えん」
みことの言葉に理人が口を挟むと、みことは薄く笑いながら口を開いた。
「あんな野心家に草薙剣を渡したらどうなるか分かったもんじゃない・・・だから誠一の母に命じて草薙剣を回収させて熊野大社の裏殿に封印させたのさ」

「紫穂おば様がっ?!・・・麟華おば様に逆らった事のない方なのに・・・」
驚きの声を上げる夜栄にみことが言った。
「あの子にそうするように俺が命じたからさ・・・だいたいあの子は俺以外の命令は聞かないから」
事もなげに、誠一の母を『あの子』呼ばわりするみこと。
「天蝿折剣が失われた当時、大蛇から出てきた神剣、雄剣『天叢雲剣』と雌剣『草薙剣』を放置するのは危険すぎた・・・天叢雲剣の方は、剣の守護者、雨宮家が封印してたけど、草薙剣は封印が強固でなかったからね・・・」

みことはそう言って元の表情に戻った。
「だから姫っち&刀機君には、僕と一緒に熊野に来てもらうよ・・・熊野大社の裏殿の地下にはね、僕が精魂込めて作った迷宮があって、罠やら試練やら用意してあるから、それを乗り越えて草薙剣を取って見せてね」
刀機と主姫は、みことを厳しい目で見ていたが、お互い顔を見合わせ口を開いたのだ。
「異存はない・・・」
「わたくしもよ・・・」
「じゃあ、そう言う事でっ!・・・みんな大人しく待ってるんだよっ!」
こうして、取りあえず全員で会議室に戻ることにしたのだ。

「では、わたくし達は出かけますけど、後の事は任せましたわ・・・雨宮さん、剣を返しておきますわ・・・」
主姫は夜栄に天蝿折剣を渡すと、間野甲良と花藤冬真を見ながら言った。
「間野先輩には風紀委員長、花藤先輩には美化委員長への復帰をお願いしますわ・・・治安を回復し、生徒を一まとめにする仕事を才英君の補佐をしてやっていただけます?」
「ああ、分かった・・・この治安の悪さは俺様の望む所ではないからな・・・」
「やっぱり・・・元の鞘にもどるんだねぇー・・・」

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