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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 155

「その剣の力を全て手に入れ、世界を意のままに操ろうとした連中は丁度30年前、あるプロジェクトをスタートさせたの・・・それは神剣の霊力を具現化する能力を持った人間兵器を作る事・・・
計画はある所で行き詰まったわ・・・神剣の霊力が解析できなかったのよ、1本も無かったから・・・だから彼らは神剣の中で所有者が解り、最も平均的な霊力を持つ天蝿折剣に狙いを定め、ある姦計を用いたの・・・
服部一族をそそのかして妖刀、鬼神刀闇烏の封印を解かせたの・・・鈴木一族と争わせるために・・・そして、相打ちにさせて、誠一君のお父さんから天蝿折剣を奪ったのよ・・・
それが17年前・・・天蝿折剣から得たデータを元に、人間兵器とするために集められた子供達に色々な方法で能力を植え付けていったの・・・
子供達のほとんどは発狂して廃人になったわ・・・生き残ったのはわずかだけ・・・その中に対となる能力を持つ、『草薙』の刀機、『天叢雲』のアドルフが残ったのは運命の悪戯としか思えないけどね・・・」

「へぇ、ミネルヴァも色んなプロジェクトに手ぇだしてんなぁ。それに触発されて、あのプロジェクトも始められたんだろな。」
理人が頷く。
「理ちゃんも神剣の怖さはしってるだろう?なんせ、一応、神様の末裔だもん。一族の伝承にあるはずだし。」
「やなく、どういう事?」
夜栄がやなくの方に向く。
「彼は四聖獣の一つ、東の守護神青龍の末裔だよ。」
「たしかにそうだけどよ、他の四聖獣一族は滅んじゃったし、青龍の力は龍砲や龍爪、龍牙しか残ってないよ。たしかに家にもそれらしい本はあったけど多分もう無いぜ。」
「ていうかさ、アドルフの中には誠一君の持ってる神剣と同じのがあるんでしょ?まずいんじゃない、それって。」
瞳が公主を見る。
瞳の言葉に主姫と刀機が意味ありげに見つめ合う。
「そう言えば、理人君のご先祖は源平合戦に参加していたな・・・」
「ああ、そうだが・・・それが何か?」
訝しげに刀機を見る理人に、刀機はゆっくりと口を開く。
「壇ノ浦で海中に没したはずの草薙剣が密かに回収され・・・それが橘家による可能性が高い・・・」
「天蝿折剣も強力な神剣だけど、相性と言う点ではアドルフに劣るわ・・・草薙剣があれば互角の勝負ができるの・・・だから、草薙剣の情報が欲しいのよ・・・」

「そうね…彼が神剣を手にしたら、どれだけの力を得るのか…」「でもよ、クサナギとアマノムラクモが対になる神剣なんなら、刀機なら奴と対等に戦えるってことかよ?」剣護は誰に話しかけるともなく言った「いや…おそらく神剣の力をはぶいたら、アドルフの方が数段強いんだろうぜ…しかもクサナギが手元にない以上は…」理人がそれに答える「刀機くん遅いよね…」

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