PiPi's World 投稿小説

香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 140
 142
の最後へ

香港国際学園 142

「…人が寝こんでいるっていうのにお前らは」
隣りから銀城が出てきた
「あ…銀城」
チャイナ服姿の刹那が固まった
「ん?刹那、お前そんな趣味があったのか」
「違う!!」
全力で否定するちっちゃい刹那の姿はかわいいとしかいえない
「ところでお前達、明日から中間テストじゃないのか?」
銀城の一言に全員が固まった
誰一人として覚えていなかったようだ
「しまった、そうだった。」
理人が手をポンと叩き呟く。
「こうしちゃいられねぇ。美咲、部屋にもどるからさっさと服を着替えてこい。」
「俺達も勉強するか。瞳も着替えてこいよ。」
「ところで、明日の教科、なんだっけ?」
才英が銀城に聞く。
「確か、数学と世界史とReadingだな。」
「なに!?数学だと!?」
理人が数学に反応する。
「理ちゃんって、数学大嫌いだもんねぇ。」
「くそぉ、理系以外は大得意なんだが・・・、よりによって初日とは・・・。こうなったら、数学は捨てるか。」
「俺は世界史が初日で頭が痛いぜ。」
理人と反対に剣護は歴史系が苦手だった。
「僕らも勉強しなきゃ。」才英が一足先に、悠里と眞澄をつれてでていく。
「理ちゃん、英語教えてね。」
「またかよ。国際学園なんだから、少しは上達しろよ。」
「瞳、頼む!!!世界史のヤマかけてくれ。」
「仕方ないわね。その代わり、今度なんか奢りなさいよ。」
理人達が次に出ていった。
一時間後・・・
残りの面々で行なわれていた宿直室での勉強会は地獄と化していた。『エキセントリックメカヲタクコンビみこと☆光一』が用意した「孫悟空の輪」がその原因である。これは本体に搭載されたセンサーが誤答を感知すると高圧電流が流れる仕組みになっている。
普段から赤点街道まっしぐらの刹那は既に頭から煙を上げて廃人状態になっている。
「くっ・・・はぁはぁ・・・まだ、生きてるか?」
と誠一。
「な、何とか・・・。」
さすがの絵里子もかなり堪えている様だ。奈々子に至っては返事すら無い。
更に一時間後・・・
もはや、なぜか無傷のやなくを除き勉強会参加者で動く者はいなかった。
「ふ〜ん・・・今の高校生はこんな問題やってるんだな・・・。」
光一がボソッとつぶやき、
「じゃあ、僕は死体を部屋に届けてきます。」
とカートに誠一達を積んで出ていった。銀城も、
「では、私も保健室にもどるよ。」
と言って退室し、やなくは、
「もうお開きみたいだから僕も帰るよ。」
と消えた。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す