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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 136

「あ、そこに転がしておくと通行の邪魔やし、あっちに閉まっといてな〜」
グッタリとしたみことと才英が倒れた振動に動じず、紙束を凝視しながらつたやがボールペンを押し入れに向けて振った。
一日にして連続で気を失い続けた才英は、今日は現実と夢の区別がつかないままなのだろう。
「テメエ等!、やかましいんじゃぁ!!」
銀城のいる隣の部屋から顔を出したのは小柄で可憐な美少女。
ただし格好は相当ガラが悪い。
「あら、刹那くん・・・そんなに怒ったら折角の可愛い顔が台無しよ」
「こいつが・・・刹那?!」
理人と剣護、宿敵の変わり果てた(?)姿に呆然とする。
「刹那って・・・可愛いーっ!!」
「可愛らしい子がそんな格好しちゃ駄目よ・・・お姉さん達が服選んであげるわ」
可愛らしい刹那に、絵里子と奈々子が取り付き引っ張る。
「てめっ!、やめっ!、俺は男だっ!!」
「可愛い顔で怒っても駄目よ・・・つたや先生、メジャー・・・まずは採寸から」
「まかせとき!・・・しっかり計って可愛いの選んだるで、刹那くん」
無理矢理服を剥ぎ取っていく2人とメジャーを楽しそうに当てるつたや。
男性陣・・・理人と剣護は顔を赤くしながら後ろを向き、刀機は慌ててそっぽを向く。
九頭竜はやれやれと言いながら後ろを向いた。

「ふふん、72・・・AとBのちょうど間やね。微妙なとこや」
まるで男性陣の方にわざと聞こえるように言うつたや。
「なぁ、理人・・・」
「何だ剣護・・・」
帰ってきたばかりにこんな事態に遭遇した理人は、剣護に話し掛けられて顔を赤らめながら言葉を返す。
「瞳に胸のサイズ・・・聞いたら怒るかなぁ・・・」
「剣護・・・命は大切にするものだぞ・・・」
真っ赤な剣護は、スタイルの良い瞳を思い出しているのだろう。理人も若干美咲の美しい姿態を思い浮かべたが、頭を振ってそれを振り払った。
「刹那ちゃんは、この服に決定や!・・・じゃあついでにお館様もや!!」
「なんで僕まで!・・・だから、いいって!!」
「可愛いのに勿体無い・・・これ着て魅力的になってみいや」
「羨ましいです・・・大きな胸・・・」
「うげぇ!・・・俺にこんなもん着せるなー・・・」
にぎやかな女性陣の声・・・その声が一段落した時、つたやが男性陣に声をかけた。
「もうええで、こっち見てみ・・・」

男性陣が振り向くと・・・振り向いた所で固まってしまった。
女性陣の格好は・・・
無理矢理着せられて仏頂面の誠一と刹那。
刹那の華奢な身体は赤いチャイナドレスに包まれていた。
白い肌に鮮やかな赤が映え、少し深めのスリットから見える太股が、少女の妖しい魅力を醸し出していた。
誠一は白いチャイナドレス。
巨乳の誠一にチャイナドレスはよく似合いすぎで、かなり深いスリットからはヒモパンの紐がはみ出ており、魅惑的なヒップラインを余すことなく晒していた。
他の女性陣も、奈々子が緑、絵里子は青、みことまでが藍色の、そしてつたやは紫のチャイナドレス、つたやはその上から白衣を着ていた。
なぜかやなくが、拳法着に人民帽、微妙に似合っていた。そして悠里だけがいつものコート姿であった。

「すごいな・・・」
素直に感歎の声を上げた九頭竜。
所在なげに視線を彷徨わせ、無意味に天井を見る刀機。
可愛らしいチャイナドイレス美少女に圧倒され、真っ赤な顔をして俯く剣護。
理人は完全に視線を逸らしていた。
「お兄様・・・私似合いませんか・・・」
「いや、いやっ!・・・そんな事ないんだ!、うっ!、うんっ!・・・」
目を逸らす理人に、目を潤ませて迫る菜月にしどろもどろになる理人。
「さしもの理人君も、女の子に免疫はないんやなぁ・・・」
それを見て笑うつたや。
「お館様、この前ウチらに着せて、可愛い言うて襲ってくれたやん・・・チャイナドレス嫌いになったん?」
「自分で着る事なんか考えなかった・・・しかも腹立たしいほど似合ってるし・・・しかし僕のスリット深いぞ!」
「えーっ!・・・深いのがいいって、前言ってましたよ・・・それに私たちも深くしてます・・・」
意外と好きなのだが、自分が着せられて微妙な誠一。

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