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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 128

「奴は訓練も知力や統率力も俺たちの中で群を抜いていた…」「じゃあ逆恨みで主姫を狙ってるってのか?」「いや…これは考えたくはないが…」「沢井教授もしくは、ラボの遺児が関係しているかもねえ…近いうちに君らを消しにくるかも?だね?」「理事の命で動いているとすると、刀機君よりも主姫をと考えた方がいいかもな」「だけどねえ、誠ちゃん」
「まあ、わからんことを議論していてもしょうがないんじゃないかなあ…」ここで才栄が口を挟む…しかし、二人の従者を連れていない才栄は三人のシリアスな雰囲気に足を踏み入れることはできなかった…(は、はやく帰りたいよ〜しかし革命軍のリーダーという建前もあるし…助けてよ〜悠里〜眞澄〜)心の叫びは二人には届かなかった…
「でも分からない事だらけでもないんだよ」
持ち前のハッタリで落ち着いたフリを決め込んでいる才英にやなくがニコリとして言う。
「前にもこの学園では今みたいにドンパチ賑やかだった時期があったみたいでね。それを今でも調べてる人と僕は接触できてるんだ」
誉めて☆というようにカワイコポーズで瞳を乙女のように煌めかせたやなくに、誠一が呆れたように手を振る。
「で、そいつはどこのどいつなんだ?」
「僕のバイトの上司☆」やなくがVサインを出した時、どっかでくしゃみが二回聞こえたとか。
「やつにか・・・まあいい、二人で行って来てくれ・・・」「刀ちゃん行かないの?」「ああ少し気分がな・・・」(あの人ってやばいのかなあ・・・)才英はまたしても帰りたい症候群におちいっていた・・・
「ところで、北川才英」
「は、はい!」
刀機に話しかけられて慌てて答える才英。
「貴様、さっきから顔には出さないが、帰りたいなどと思ってはいないだろうな?」
「…え?」
考えていたことを言い当てられ、とっさに答えが出なかった。
「貴様はあのコートの女と、ジャージの女がいなければ何もできんのか?」
才英の答えを待たずして話を続ける刀機。

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