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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 123

「うぅん…どなたかは存じませんが、あなたは勘違いをしている。
これは『復讐』ではない。『制裁』なのですよ?
…これは刹那さんへの質問ですが、あなたは沢山の人々の幸せを奪い、その上自分だけがおめおめと幸せになろうとしようなんて、心が痛まないんですか?
そしてそんな人間が、果たして一人の女性を幸せにしてあげられるとお思いなんですか?答えて下さい。答えてくれると僕はすっごく嬉しいです」
「若い…ねぇ」
白衣の人は無表情に呟いた後、悠里に声をかけた。
突然現れた人物に訝しがる悠里へと、場に似合わない緩い笑みを浮かべながら、白衣を纏うにふさわしい手際で片腕をなくし、大量出血している銀城の手当をする。
「そんなに怪しまんでも。私ゃ臨時保険医として呼ばれた者さ。とにかくこのまんまだと銀ちゃんやばいし手伝ってよ。」
出血の為か意識がない銀城をこの場から運び出す気なのだろうか。
「名前は白杖つたや。ここの元OBやよ」
安心させる為か名乗ったその手には悠里が斬ったはずの銀城の腕があった。
「しかしアイツが簡単に逃がしてくれるとは思えないが…」
「そこん所は心配ご無用、バイトく〜ん」
そう言いパンパンと手を叩いた
すると元斎と刹那の間の何もない『空間』が爆発した
「空間が爆発!?」
つたやの近くまで飛んだ刹那が声を上げると
「『可憐炸裂!純真無限!!最近存在忘れがち(ここ重要)!!!バイト君こと奥津城やなく、ただいま参上!!』」
…なんかキャラが変わっている
「んじゃバイト君ここは任せた」
そう言うとくるりと180度回った
「ちょっとまて!!俺はアイツと…」
と、刹那の腹部にやなくが当て身を当てた
「はいはい…まずは拾える命拾っとこうね〜刹ちゃん」
刹那を担ぎ上げると近づく元斎に空間爆破を浴びせた
「それじゃ、Good-bye」
パチッと指を鳴らし消えた

「うっ…ここは…」
刹那が目を覚まし回りを見渡すと見慣れぬ部屋にいた
と、耳ざわりな鼻歌が聞こえた
「ふんふふ〜ん」
鼻歌の主はご飯に味噌汁をぶっかけていた
「なにしてる、やなく」
「ん?君のご飯を作っているのだよ」
ご飯…といえばご飯だが…
「猫飯じゃねぇか!!」
「失礼な!!せっかく作ってあげたのに!いいよもう自分で食べるから」
ぷんぷんとほっぺたを膨らませ猫飯を食べ始めた
「…キャラ、変わったな」
「まぁ一度死にかけたしねぇ」
そう言うレベルではないと思うのだが…
「はっ!!銀城は!!」
「安心しなよ、隣で寝てる」
茶碗を片付けながら答えた
「ちなみにここは俺の部屋、微妙に空間軸をズラしてるから姫ちゃんか陸くらいしか入って来れないから安心しなよ」
「…」
逆にこの部屋に入ってこれたらソイツは主姫レベルということになるがあえて突っ込まないことにした
「さて、刹那」
「なんだよ」
刹那の脇にやなくが立った
「誠一君にも聞いた事だが…君はこれからどうする?」

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