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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 121

「あなたは今まで修羅の道を歩んできたんだ。今更真っ当な人間の道を歩めると思っているんですか?」
元斎は刹那が喋る間を与えず話し続けた。
「さっきね、僕はあなた方の幸せをぶち壊しに来た。と言いました。
それはこういうことです」
と言い銀城の腕を極め上げた。
「あなたに教えてあげますよ。大切な人を失う悲しみを。あなたも僕に教えてくれましたよね?別に知りたくもないそれを。僕の父を殺して」
一方、会議室では・・・
「夜栄様、あの理人って言う人、強いんですか〜?さっきの立ち回りをみても、九頭さんはもちろん、僕達よりも弱そうですけど。」
「・・・理人君と知り合ってから、過去に聞いたことがあったから九頭に話してみたの。そしたら、彼ね、自分の力を嫌ってるらしいわ。あまりに強大だから・・・。でも、もし昔の理人が今の力を手に入れたら、雨宮家を総動員しても、勝てるか微妙らしい。」
「そんなに凄かったんですか?」
「どんなに傷ついても倒れず、敵が全滅するまで戦い続ける生きた機械兵士。」
「生きた、機械兵士?」
才英が呟く。
「その頃の理人君は、感情を持たず、敵と見なせば味方をも躊躇なく殺したらしいわ。それを、彼は恐れている。自分が友達を殺すことを・・・。」

戻って、ピンチの刹那達は・・・・。
「銀城先生には死んでもらいます。あなたはしばらく生かしておきましょう。存分に味わって下さい。無力感と絶望をね。」
元斎が能力を発動しようとした、その時。
「やめろぉ!!」
刹那の身体が甲冑に包まれる。
刹那はそのまま元斎を殴り飛ばす。
「ば、バカな!能力は鈴木によって封印されたはず・・・。」
「・・・どうやら、神様は能力で、今度は大切なモノを守るために戦え、と言ってるらしいな。元斎、お前にゃ悪いが、俺はお前に殺されるわけにも、銀城を殺させるわけにもいかねぇ。」

「なにを!!失った事のないあなたが言う言葉ではない!」
「だからこそ、俺は銀城を守る。俺は一度失いかけた銀城を一生離しはしない。」
「黙れ!あなたには分からない!失った事の苦しみが!」
「だから、奪うんだな。悲しいから、苦しいから、誰かを傷つけて現実から逃げていたいんだろう?本当は、・・・お前の親父さんは自殺したって事から・・・。間接的には俺が原因だが、失態の責任を親父さんはとったんだよ。」
「黙れ!黙れ!!黙れ!!!黙れ黙れ黙れぇ!!!」
元斎は現実と憎しみの間に挟まれ、ストレスを爆発させた。

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