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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 116

「確かに、一体だけなら問題ないが・・・・」
スクリーンには、ファントムが数百体映し出された。
「もうとっくに量産されてる。」
「しかし、橘。この学園はこいつを造るために俺達を呼んだとして、学園側の誰がやったんだ?やはり、理事長か?」
会議に参加していた刀機が聞く。その横にカナンも見える。
「いや、理事長は今現在、病気療養中だ。これの計画推進者はこいつだ。」
スクリーンに中年男が映し出される。
「誰だ?」
「副理事長ね。」
円城寺が刀機の質問に答える。
「そう。そしてミネルヴァのトップでもある。」
「本当か?」
「ああ、名前はラース・ベネット。裏世界じゃ、こいつにはアメリカも頭があがらない。」
「そんなすごい奴らなのか?」
「ミネルヴァはNATO各国軍部の兵器のほぼ全てを供給してるからな。」
「で、これからどうするんです?」
円城寺が一通り会議が終わってから理人に聞いた。
「俺としては、革命派と生徒会が手を結べばいいと思ってる。そのために集まってもらったし、ミネルヴァの事だ、量産体制が完璧に確立したら、俺達を口封じがてらに実戦テストの標的にするだろうからな。」
才英がつぶやく。
「…最終回近いのかな…」
…ざわっ…彼の一言に会議室は騒然となった。悠里と眞澄が才英をひきずってゆく。
「済みません」
「きっちり『指導』しときますんで」
ぴんぽんぱんぽーん…しばらくそのままでお待ち下さい…

…ぴんぽんぱんぽーん…
「じゃあ…気を取り直して、続けようか?あ…北川くんもそのままでいいから聞いててくれ…」
まるでどこぞの聖人かウルト○セブンの如く十字架に架けられている才英。
「またファントムの発展型や、非能力者限定の廉価盤も開発中との情報も入っている。」
「ちょっとまてよ。量産体制が確立したらって言ったな。じゃあ、まだ奴らが俺達を襲うのは先の話じゃないのか?」
「そうね。なんで、今言ったの?」
勇牙に夜栄が続く。
「あなたの事、多分、今言って生徒会と革命派をくっつけるつもりなのでしょう?」
「さすが、生徒会長。確かにファントムはコストパフォーマンスがべらぼうに悪い為、今は生産を一時中断してる。さっきの映像は資金提供を募るために流された。このまま争っている横からファントムが来れば、全滅は必至。だから、ファントムをエサに仲直りをさせようかなぁ、と。」

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