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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 115

「まて!」
誠一が山を下りようとするのを理人が止める。
「悪いが、全員いつもの部屋に集まってる。大変な事がわかった。」
「大変な事?」
「ああ、誠一、円城寺の携帯の電番知ってるな?」
「知ってるけど」
「主姫と一緒に来てもらってくれ。大至急だ!」


一時間後、革命派と生徒会の主要メンバーが集まった。
「今回、みんなに集まってもらったのは、他でもない、学園の正体についてだ。」
理人がそうそうたるメンバーの前に立つ。その横にはスクリーンがおいてある。
「学園の正体?」
円城寺が呟く。
「そうだ。この学園は世界で一つだけの能力者の為の学園だ。表向きはな。」
「表向き?」
「剣護、あれをスクリーンに。」
剣護がパソコンをいじると、スクリーンにデータがでてきた。
そこには、「戦闘における異能力の兵器的有用性」と書かれていた。
「な、なんだこれは!?」
「おっさん、見ての通りさ。次のデータはエグいから、女の子は見ない方がいいな。」
そう言うと、スクリーンに映像データが映し出された。
「あれ、うちの白鳥さん?」
スクリーンには、戦闘終結と同時に理人から解放された白鳥秀吉が映っていた。
何かの部屋に秀吉が居り、出ようともがいていた。
「しばらく見ないと思ったら、何やってるのかしらね?」
主姫が呟くと横の才英はいつもびくびくしている。自分の運の無さに呆れていた。
「あ、何か入ってきた。」見ると、床の下から変なものが出てきた。寸胴で身長は2mぐらいだ。
「ストップ。ここから先は覚悟がいる。好奇心で見たいって奴は見るな。」

理人の言った通りだった。秀吉は変なものに惨殺され、原型を留めない、ただの肉塊にされてしまった。
「い、いまのはなんだ!?お前は知ってるな、理人!」
甲良が叫ぶ。
「いまのは、各国軍部や非合法組織にアンダーグラウンドで流れた、新型兵器のプロパガンダだ。」
「兵器だと!?いまのが?」
「そう、世界に蔓延る武器商人の大元締め「ミネルヴァ」の新型兵器、「ファントム」だ。剣護、ファントムのデータを。」
スクリーンには、さっきの寸胴の奴がアップで映される。
「ファントム、こいつは特殊合金の装甲に加え、各部スラスターで人間以上の動きが出来る。そして、こいつには、俺達の能力が使える。」
「なんだって!?」
「能力も、いってみりゃあ遺伝子の悪戯だ。その遺伝子組み込めば、」
「誰でも使える・・・」
誠一が呻く。
「そう言うこと。ただ、公主ややなくなんかの特殊な能力や誠一や俺のような先祖代々、外に出さなかったのは無理みたいだがな。」
「しかし、こいつはどうみても機械だ。例え、遺伝子を組み込んでも・・・」
「こいつの一部分には、俺達の細胞が使われてる。」
「細胞?セ○じゃあるまいし。ハチ型ロボットでも飛んでんのか?」
「健康診断なんかで採った血なんかを培養した奴だ。」
「銀城先生が協力してたのか?」
「知らず知らずのうちにな。」
「しかし、たかが一体だけじゃないか。」

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