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香港国際学園
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園 102

「…コレかえしとくよ…」
嬉舞羅ぬえが、刹那に銀の指輪を差し出す。刹那が玲子本人だと思い込んで渡してしまった物だ。
「いきなしディープキスされてこんなモン渡されて…」
一人二役で玲子と刹那に化け、オーバーアクションで再現するぬえ。
「言うな……」
しまった、といった顔で頭を抱えた
「っか!!あ〜ハズい!!」
銀の指輪を奪い取り叫んだ
「言うなよ!!エセ教師には絶対言うなよ!!」
「どうしようかなぁ、なぁ才英」
「どうしますかねぇ」
さっきの笑顔とうって変わってニヤニヤと意地悪そうな笑顔を浮かべた
「くうぅぅ…いつか絶対殺してやる…」
まだニヤニヤと笑っている才英を見ると頭から布団をかぶった
「才英!!傷が治ったらテメェの下についてやる、ありがたく思いな!!」
「はいはい、わかったわかった」
「ちくしょ〜」
そう言うとふて寝をし始めた
「ところでさぁ・・・鈴木君の家について教えて欲しいんだけど・・・」
刹那は布団から顔を覗かせると、少し考えてから話し始めた。
「鈴木家は祖先は戦闘氏族物部氏が祖先だ・・・彼らの暗殺術もその頃から培われてきたものらしい。そして、物部氏滅亡後、一族は熊野に隠れ住んで技を磨いていたらしい・・・その頃に鈴木と名乗るようになったと言うのが鈴木家の起こりだ」
そう言うと刹那はさらに話し続けた。
「その後、遥かに時が経ち、平安京建設時・・・暗躍する鬼に朝廷は、鈴木家を呼び寄せる事にした。そして、鈴木家の裏の当主が『夜狩省』と言う鬼退治専門の部署のトップになり、同時に雨宮、鳳の2家も部下として呼び寄せられた・・・それ以来千数百年、闇に蠢く者を狩り続けるのが鈴木家の使命となったのだ」
真剣に聞き入る才英に刹那は言葉を続けた。
「その裏の鈴木家が唯一表に出たのが、戦国の鉄砲傭兵集団『雑賀衆』として・・・彼らは鉄砲と言う道具を積極的に退魔に利用した・・・歴史の舞台に出たのは退魔に鉄砲が使えるか試すためと言われている・・・そして、江戸時代を前に歴史から姿をけした・・・」

「そして・・・いまも?」
「ああ、今も彼らの仕事は変わっていない・・・鬼を狩り、魔を打ち滅ぼすのが仕事・・・その為にはどんな非情な手段も取るのが連中のやり方だ」
才英にとって想像を越える話だった。
全く自分の理解を超える話に戸惑いながらも、才英はさらに聞きたいことを聞いてみる。
「じゃあ、『烏』ってなんなの?」
「ああ、あれは鈴木、雨宮、鳳一族の手足となる部下達だ・・・幼い頃から一族への忠誠を叩き込まれ、特殊な体術の訓練を受け、暗殺能力にも長けた連中だな・・・あの有名な源義経に武芸を教えた鞍馬天狗も彼らと言う話だしな」

そして、才英を見ながら刹那が言った。
「兎に角、今回は助かったが、命を狙われてることに変わりない・・・」
「鈴木君に言えば何とかならないの?」
刹那は首を振って才英に言い返した。
「無駄だろうな・・・俺は鳳家の汚点、前当主を殺してまで汚点を葬り去ろうとした連中だ・・・一族筆頭の鈴木家でも抑えれるかは疑問だぜ、鳳家の問題だからな・・・」
「ややこしいんだね・・・今の世の中でそんな人達がいるなんて・・・」
「まぁ、俺も簡単に死ぬ気はねえさ・・・せいぜい足掻いて、お前に協力してやるよ」

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