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がくにん
官能リレー小説 - 学園物

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がくにん 37

四度目のコールで相手が出た。

「モシモシ、愛染理事長ですカ?……ええ、しっかり後掃除をしておきました♪………モチロン!証拠は残さず迅速にネ☆……ハイ、お疲れ様♪…ヤだなぁ、今はまだ『クラウンB』ですヨ?『酸漿戒』じゃないですって★」




そんな血生臭い事になっているとは知らず、全裸の影介と双樹はベッドで絡み合う。

「…あっ…んん……ぅ〜…っ………くふぁっ?…」

愛しき男性の舌からもたらされる、変幻自在の刺激に双樹は喘ぐ事しかできない。
唇から始まり、耳、首筋そして胸。身体をじっくりと開発される。

愛しき人から与えられる快感に双樹はただ喜悦の溜息を漏らす。
ただ一方の影介、実は余裕など全くない。

(ああああ……気付けば双樹を抱いてしまってる……。今更後戻りなんて出来ないし、そもそも双樹も嫌がらないし……。
ええい!こうなったら宗像影介の持てる力を尽くして双樹を満たすしかない!!)

もちろん忍者としての英才教育を受けていた影介は所謂性技の手解きも受けていた。
ただ、愛する女性を前にしてそんな手を使うのは男としてのプライドが許さない。
例え下手と思われようが構わない。自分の感覚を頼りに自分のやり方で双樹を愛すると心に決める。

「双樹……」
頬に手を添え、もう一度口付けを送る。

「んっ……」
心から嬉しそうに受け止める双樹。
何度か触れたり離れたりのキスを繰り返していると、影介の舌が双樹の唇を優しくなぞる。

「ふぁっ……」
双樹はその感覚思わず声を出してしまう。影介はもう一度唇を舌でなぞると僅かに開いた双樹に口内にゆっくりと舌を入れてみた。

「んっ!」
やはりまだ慣れないのか一瞬体を固くする。
しかし影介の舌先が双樹の舌先を掠めた瞬間、足先まで痺れが走り抜けた。
僅かな触れ合いでこれ程なら……双樹はおずおずと舌を出し、影介のそれと深く絡めた。

「「!!」」
二人の舌が絡まり合った瞬間、恐ろしい程の快感が体を満たす。
舌同士が触れ合う感覚、互いの唾液が絡まり合う音、熱が篭り徐々に早くなる呼吸音。それら全ての感覚がパルスとなって全身を駆け回り、エフェクトはより激しくなって重なり、甘美なハーモニーとして奏でられる。



ちゅ……くちゅ……

一度興奮が高まればそう簡単には治まらない。影介達も若者だ。その体には溢れる体力と同時に快楽を求める欲望もまた潜んでいる。
二人とも普段はそちらの欲求は大人しい為に一度火が点いてしまえば後は燃えるのみとなる。

「んっ……ちゅ……」
自らの欲望にまみれた口付けで双樹は感じてくれている……。影介は自身の高鳴る鼓動に任せて口付けを続け、継いで恐る恐る双樹の豊かな丘陵へと手を伸ばす。


「んんっ……!」

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