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がくにん
官能リレー小説 - 学園物

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がくにん 4


「昼食は私が用意したから、そっち食べてね」

理事長は持ち出した紙袋の中から可愛らしい弁当箱を取り出し、影介に差し出した。

「……随分と可愛らしい弁当箱ですね。では、遠慮なく頂きます」

「どうぞ、全部食べていいから」

そして、影介は例の弁当箱に箸を伸ばした。

「どう?」

「はい、美味しいですよ。手作り弁当なんて食べたの久し振りですよ」

「あら、そう?それじゃ、本題に入ろうかしら。食べながらでいいから聞いてね?」

「はい、分かりました」

「今回、影介君を呼んだのは、とある人物の護衛をお願いしたいのよ」

「護衛ですか?構いませんが、誰なんです?」

「今回護衛する対象者は、貴方も知っていると思うけど、逢坂双樹って娘よ」

そう言って、鞄の中から逢坂双樹についての詳しく書かれた資料を取り出し、影介に手渡した。

資料内容

【逢坂双樹(おおさかそうじゅ)
誕生日/12月24日 12星座/山羊座
年齢/16歳 血液型/O型
サイズ/162cm 47kg B:93(F)W:55H:89 S:23
趣味・特技/運動、読書、テディベア集め・合気道、ピアノ
嫌い、苦手/ゴ○○り
性格/温厚篤実、人当たりの良い性格。
部活/チアリーディング部 学校役職/生徒会・書記
成績/上位3傑からの転落なし。 学校内評価/異性同性、先生からの評価はかなり高い。
家族構成/祖父・雄三 父・弘樹 母・双葉 妹・菜乃葉(中3)その他数名の使用人。

備考/逢坂コンツェルン社長令嬢、校内美少女ランキング2年連続bP、容姿端麗にして文武両道】

「……個人情報だだ漏れですね」

「細かい事は気にしちゃダメよ」

「細かくない気がするんですが、この際今は無視します。それで、何があったんですか?」

「実はね、彼女に最近ストーカーに遭っているみたいなのよ」

「……ストーカーですか?彼女ぐらいの容姿なら一人や二人ぐらい居ても不思議ではないと思いますが」

「そうね。でもね、今回はちょっと危険な薫りがするのよ。まずは論より証拠、これを見て貰った方がいいわね」


そう言って、理事長は鞄の中から、十数枚に及ぶ便箋の束を取り出し、それを影介に差し出した。

影介は、その内の便箋を一つ取り、封を開け中身を確認してみた。

『麗しき君、逢坂双樹嬢へ

僕は、何時も君の事を近くで見護っているよ。でも、僕はまだ君の目の前に出る事が出来ない。今はまだ、君に相応しい男ではない。だけど、何時か必ず僕は君を手に入れる。僕達はいずれ比翼の鳥になる運命なのだから

貴女を護るナイトより』

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