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香港国際学園〜第二部〜二章
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜第二部〜二章 88

「ひかるさん。」

ドイツ陸軍女性士官服姿でAの文字入りの赤い腕章を付けた影汰が光樹を見て言う。

「ひかるさんのような素敵な女性には、最大限経緯を表していますよ。」
そう言って光樹の腰を抱き寄せ唇を重ねる。

「ちょっ!。無しっ!、そんな素敵な女性なんて無しっ!!。」

真っ赤になって身を離す光樹。

色々ツッコミ所満載だが、キスに関しては満更でなく乙女の恥じらいを見せている。

すっかり女の子扱いの光樹と元から男の娘な影汰の絡みに、お目付け役の約2名が萌えているのはご愛敬である。


ひかるえった二人分の体重で華奈美が喘ぐ度、その尻にスタジアムの結界セキリュリティ機能でモザイクが掛かる。

既に童貞一直線の金大地と八神陣は役立たず。
ギャルサーとっかえひっかえ遊び慣れているDJ烏丸さえ目を逸らす。

「栗原ちゃん…やっぱノーパンなのかね…。」

奴隷ズ、百合薔薇どっちでもイケる属性持ち賀集量子は一寸嬉しそうだった。

ワイルド牝獣ズ、影汰の二号さん兼お小姓さん、剣百太郎が耳打ちした。

「殿の寄越す下着に華奈美殿は『そんなん履くぐらいならノーパンの方がマシよ』と。」

百太郎の話を聞きながら量子は眼鏡の奥で瞳を暗く光らせる。

眼鏡で内向的、図書室と壁の中を愛する量子は、真面目な奥手キャラっぽいが・・・

あくまでも見た目だけであって、光樹と出会う前から百合なエロ魔神。

下着の過激さは他の追随を許さず、別名『下着ビッチ』と(主に雪菜に)言わしめる程であった。

相棒のサラのノーパン、ノーブラの自然的な清楚(?) さとは大違いである。

そんな量子からすれば、エロ下着ぐらいで笑止と言う感じだ。


まあ、しかし百太郎にやらすと『主君に賜った!』とか言って見せびらかすとかの奇行(本人は大真面目)に出かねないので、華奈美だけにやらすのは当然であろう。

しかしながら、嫌がる方にやらす辺り見事なSっぷり。

華奈美に刺すような嫉妬の視線を送る百太郎を横目に、量子はある意味関心しきりだった。

そのSっ気が我らがひかる姫に向くと許せないが、まあこれぐらいなら萌えてれるレベルだろう。

ただ、今日の影汰は光樹に対して何時もより積極的だ。


しかしそんな狼藉の数々に堪えかねた紳士がいた。

「あの…ちょっと…辺里くん…」

そう、香港国際学園(常識人同盟)一年F組執事ルーファス・ラングレー。
人呼んで『ラブコメ』の申し子たる彼が、黙っていられるものかよと物申さんとした…がしかし…。

「…貴様…辺里影汰とか言ったな…」

明らかに後出しジャンケンが如くタイミング。
しかも囁くような小声にも関わらず、周囲の注目を集めたのは長身痩躯に白眉、闇の貴族ヴィンセントラクレイン。

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