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更紗百人斬り!
官能リレー小説 - 学園物

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更紗百人斬り! 19

「あなたは経った数分で、少しだけ変わった筈よ。これを毎日続けることによって業界があなたを見捨てないわ」

「業界が……ですか?」

部屋の中は、先程とは明らかに違う空気に包まれる。

「あと数年精進なさい。半信半疑かも知れないけど必ず結果は出て来るわ。そしたらデビュー作、共演しましょう」

「はい、有難うございます!」

大女優にお褒めの言葉を貰い感無量になる。初めての経験に戸惑いはしたが、新たなプライドが生まれた。 

「私が優奈さんみたいになれる……」

また、自信がついたのも言うまでもない。
〜帰り道〜

「更紗、今日はどうだった?」

「う〜ん、忘れられない日だったかな」

「ごめんな。買い物とかに連れて行きたかったけど、急に仕事が入って……この埋め合わせはいつかするから」

「ううん、別に気にしてないからいいよ。今度にすればいい話だし!」

「そうか、すまんな……」
(普通の生活を送らせてあげたかったが……優奈、これでいいんだよな?)


「謝らないでよ。むしろ御礼をいいたいのはこっちの方だよ!」 

一歩先を歩いていた私は、パパの方に振り返りお辞儀をする。

「大女優に逢わせてくれて、ありがとうパパ」

「改めて言われると照れるな〜 あれくらいならいつでも出来るから、必要になれば言ってくれ」

「うん! ありがとう」

「ところで、その袋の中身はなんだ?」

パパは私が持っている、やや大きめの袋を見る。

「あっ、これは…そのっ」

いきなり会話を振られしどろもどろになる。いくら肉親でも訓練用バルーンを貰ったとは言いづらい……
いや、肉親だからこそなのかな?

「ふむ、そうか……」
(世間の家庭ではアダルトグッズじゃなくて生理用品でこんな反応をするのかな? 反抗期なみに激しく拒絶しないだけ幸せなのかもな)

「よっし! 頑張るぞぉー!」

 私は、燦然と輝く星空に拳を突き上げた。決意新たに、百人斬り再開だ!

 *

 数日後、自室。

 ここ数日、バスケ部は連日試合に向けての猛練習を行っていた。
さすがの甲武信君も、エースという立場もあり練習後は毎日クタクタで、私を抱く余裕もない様子。
 私には願ってもない展開であり、心置きなく特訓に時間を裂けた。
バルーンの感触に慣れるには時間が掛かったけど、ここ数日でかなり使いこなせてきた。
自分でも、名器ぶりに一層磨きがかかったのが実感出来る。

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