更紗百人斬り! 11
ドキドキ……
まさか、真人さんと柏木さんがあんなことをしていたなんて……
事の始まりは数分前に遡る、彼はシャワー室にタオルを忘れた為取りに行った。
目的を済ませたが、物音に気付き、帰ると見せ掛けて個室に隠れた。
「!!!?」
暫くするとナニが再開したようだった。ことを終えた二人を見送ると彼も出てきた。
彼は事を一部始終(途中からだが)を聞いていたのである。
…夜… 更紗Side
「ふ〜、今日は真人にも勝てたし、早いけど寝るかな」
日課である名器体操(?)を終わると床についた。
…夜… ???Side
「更紗さん!更紗さん!!」
彼は、真人と更紗が情事に耽っていたの思い出しながら、自慰をしていた。
「今日の事を話して脅せばきっと、犯らせてくれるに違いない。明日に備えて寝るか」
彼こそが更紗を本格的に苦しめる存在であるとは知る由もなかった。
*
「今日も授業が終わったし、次の獲物を捕まえに行きますか!」
身支度を済ませると教室を出た。
「柏木先輩少し話があるのですが、いいですか?」
廊下に出ると、声をかけられた。
「あぁ、甲武信君どぉしたの?」
彼は甲武信 美星(こぶし びせい)。バスケ部の一年生で、レギュラーである。中学の時は弱小校を全国制覇させたほどの実力を持っている。協調性に長けているため、先輩や同級生とも仲が良い。
「話って何?」
私は誰もいない教室へ連れていかれた。
「昨日、真人さんと柏木さんがしているのを聞いてたんです」
(あら、そうだったんだ。貴方が私の救世主だったのね。でもちょっとからかってみようかなぁ〜)
「だから、何かしら?私を脅すのかな?」
「いえ、僕と勝負して欲しいんです。柏木さんが勝ったらこのことは口外しませんが、負けたら僕の物になって頂きます」
「勝負内容は?」
「SEXです」
(この若造が!AV女優を目指す私に挑むの?片腹痛いわ。匂いでわかるけど童貞みたいだし、勝ったも同然ね)
(実は遅漏なんだよね。快楽の虜にしてやるよ。この雌が!)
「『僕の物』……ね。随分思い切ったことを言うのね」
私はクスリと笑う。どこか必死な甲武信君に頬が緩み挑発的な顔になってしまう。
「いいわよ。でも、条件があるわ」
「怖くなったんですか?」
甲武信君は挑発しかえすが、私は特にとりあわないふりをする。
「私が君にイかされ続ける限り君の物になるの。でも、君は私に一度でもイかされたらそれで終わり。
どう?『自信がある』なら悪い勝負じゃないはずよ」
クスクス笑いを漏らしながら話す私に挑戦を申し込んできたときとは打って変わって甲武信君はむっとした顔になる。