更紗百人斬り! 12
私はリボンタイをほどくとブラウスのボタンを一つ一つ外していった。
甲武信君は仏頂面のままだけど私の視線は指先を追いながら生唾を飲み込んでいる。
緊張の解けたブラウスの隙間からブラジャーが覗くと甲武信君は知らず首を伸ばす。
(フフフ、可愛い)
強気なのに初々しい反応に私は優越感を感じる。
スカートの中にしまってあるブラウスの端も引き出してすべてのボタンを外した。
露わになる肢体──とは言っても上半身だけで、おっぱいもハーフカップブラに覆われてるけど。それでも、こぼれそうな甘い果実に、甲武信君は我慢の限界みたいで……
「柏木さんっ!」
甲武信君は、獣のように私を机の上に押し倒し、おっぱいへむしゃぶりついてきた。
*
どのくらい経っただろうか。
視線を動かし、時計を探す。5時42分。甲武信君に呼び出されてから、かれこれ2時間は経過している事になる。
私は机に身体を預け、後ろから甲武信に突かれ続けている。
「どうですかっ? くっ……更紗、さんっ」
「ふぁい……きもひいぃ、れす……ひゃうっ……」
甲武信君は更に激しく腰を振り、今尚硬度を保つ分身で私の柔壁を摩擦する。
既に私は呂律が回っていなかった。全身が痺れ、鈍い快感を下腹部に感じる。
最初は順調だった。
甲武信君は初めて触れる女の柔らかさに興奮し、いきり立った分身を私は何度も慰めた。フェラにパイズリ、手コキ……甲武信君の分身は私の上半身を真っ白にするくらいに欲望を吐き出した。
そして本番になり、私は異変に気付いた。時が経とうが技術を駆使しようが、甲武信君はまだイッていない。
甲武信君は間違いなく遅漏だろう。それに加え、射精タイミングも調整出来るみたい。
汁男優になれるじゃん、などと私も序盤では余裕を見せてたけど、甲武信君の実力は甘いものではなかった。
「更紗さんっ……出しますよっ! ああぁっ!!」
大きく叫ぶと甲武信君は分身を引き抜き、ぺたんと座り込む私の顔に熱い欲望をぶちまける。
「ふぁぅ……あつぅい……」
私は恍惚の表情を浮かべ、それを受ける。私の顔は真っ白な化粧を施されていく。
でも、勝ちじゃない。
私は、甲武信君にイかされていた。しかも、何度も……
私は甲武信君の分身をくわえ、纏わりつく精液を舐め取る。甲武信君はそんな私の頭を撫で、息を荒げながらほくそ笑む。
「これであなたは“僕のもの”だ……
他の下衆な奴らに、触れさせてたまるか」
私は何も言わず、甲武信君の分身を掃除する。大きく、硬く、未だ熱いそれを。
「僕の女になったからには、いつでもどこでも奉仕してもらうぞ。いいな、更紗」
私は分身を口から離し、小さく頷く。全身は倦怠感に襲われ、しばらく立てそうにない。
「さあ、他の奴に襲われないうちに帰れ。どうだ、橘真人……はははっ!」