更紗百人斬り! 10
「気持ちいいか? 更紗……」
「ふぅっ……ひも……ひぃ……」
耳元で囁く真人の声を、私は否定する事も出来ない。ただ快楽にその身を委ねる。
真人はそんな私に気を良くしたか、腰の動きを激しくしてくる。私の身体が、勢いで跳ねるように浮き上がる。
もう限界。そう思った時、男子生徒はタオルを持って部室を出て行った。同時に真人の動きが止まり、口を塞いでいた手が離れる。
呼吸が自由になり、私はそこで我に帰った。私は持てる力をすべて下腹部へと注ぎ、真人の反り返りを締め上げる。
「っ! うあっ!」
真人も油断していたか、引き千切らんばかりの強烈な締め付けに声を漏らす。
私にもう余裕はない。ここが勝負。
私は腰をくねらせ、反り返りを肉壁で擦り上げ、刺激する。持てる技術を駆使し、射精を促す。
真人は野獣のように吠え、私の腰を掴んでラストスパートとばかりに腰を突き上げてくる。
突かれる度に飛ばされそうになる意識を繋ぎ止めながら、私は腰を捻るように動かす。
真人の呻き声が大きくなり、遂にその時を迎えた。
「更紗っ! 出るっ!」
私は真人の言葉と同時に、思い切り肉壁を締め上げる。
真人の反り返りが、私の膣内で跳ねる。真っ白な欲望を吐き出しながら。
「ひんっ……! んぅっ……」
射精の勢いからか不安定な体位からか、反り返りは私の膣内からずるりと抜けた。そのえもいわれぬ快感で私も達しそうになるが、唇を噛み締め耐え抜く。
真人の反り返りはまだ欲望を吐き出し続け、ロッカーの内側を汚していく。
やがて射精が終わり、私の足はしっかりと地に着いた。イかなかった。私の頬に、熱い滴が伝ったのが分かった。
「はぁ、はぁ、はぁ……マジ……う……最高だった……」
真人は、息も絶え絶えに私の身体を抱き留める。私の内股のでは、真人の反り返りがまだ小さく脈打っている。
私は真人を振りほどき、ロッカーを出る。んーっと一伸びし、大きく息を吐いた。
私はロッカーの中でまだ動けない状態の真人の方を振り返り、妖艶な笑みを浮かべて見せる。
「また相手したげる。ふふっ♪」
私はシャワーを一浴びし、部室を後にした。後始末は全て真人に任せて。
あの男子のおかげで危なかったけど、勝ったのもあの男子のおかげかな?ふふ、次はあの子にしよっかな?
そんな事を考えながら学校を出る私の足取りは軽い。リベンジを果たし、つっかえがなくなったように心が清々しい。
橘真人斬り。これで17人。
「明日はどうしよっかなぁ〜♪」
浮かれ気分で、私は帰路へ着いた。